Hankook Mirae TechnologyとハリウッドのSFメカデザイナー、ヴィタリー・ブルガロフ氏が韓国で開発している搭乗型二足歩行ロボットMETHOD-2が、パイロットを乗せて歩きはじめました。
下の動画はブルガロフ氏が12月30日に公開したもので、METHOD-2のコクピットに人が収まった状態で前進、後退する様子が見られます。もちろんパイロット搭乗状態では初の歩行であるため、転倒防止のために肩を天井クレーンに吊られてはいるものの、身長約4m、約1.3tの巨体を左右に揺らし、よちよちと言うよりは力強い歩きを見せています。
METHOD-2は「人が立ち入れないような危険な場所、極地などで作業するために」開発が進められています。ただし、現状では動力源となる電源はケーブル供給している状態であり、歩行動作も平坦な場所でしかできません。
とはいえ、Hankook Mirae Technologyは短期的な目標として工場など産業の現場でならケーブル付きの状態でも実用的な作業ロボットとして利用できると考えています。また、災害現場や山岳地帯のような起伏のはげしい場所では電源ユニットを内蔵した車輪式の台座に上半身を合体させた、いわゆるガンタンク型ロボットとして活用する現実的な案も示しています。
METHOD-2は今後、歩行時の衝撃を和らげるため、骨格面の見直しをはかるとのこと。現在の歩行スタイルはまだまだロボット玩具風ですが、今後はより高度な歩行スタイルを持つ脚部が開発されることになりそうです。また、より安定した歩行を目指して鳥足タイプが作られたりすれば、それはそれで超時空シリーズ的な夢が現実化するかもしれません。
METHOD-2が二足歩行ロボットとしてどこまで完成度を高められるか、そして本当に実用化できるのか、じっくりと見守っていきたいところです。
がおーん
・4m級搭乗型ロボットMETHOD-2発表。パイロット動作に連動するマスター/スレーブ式操縦方法採用