鶏やアヒルなどを中心に高病原性鳥インフルエンザウイルス、H5N6型のウイルスが早いスピードで拡散している中、野生鳥類の糞便からH7型のウイルスが相次いで検出されており、防疫当局が精密調査に乗り出しました。
これに先立ち、農林畜産食品部は今月19日、京畿道安城市の河川で採取した渡り鳥の排泄物から、H5N8型のウイルスが検出されたと発表し、H5N6型とH5N8型の二つのウイルスの感染が同時に拡大しているとみられていますが、こうした中、最近、 慶尚南道(キョンサンナムド)泗川(サチョン)市で採取した野生鳥類の糞便から新たにH7N7型のウイルスが検出されたということです。
H7N7型は2003年、オランダなどで流行した鳥インフルエンザウイルスで、当時、およそ80人に感染し、そのうち1人が死亡しています。しかし今回、国内で検出されたH7N7型は、人や家禽類に伝染する可能性が低い低病原性のウイルスであることが確認されています。
一方、先月17日には、全羅北道扶安(ブアン)郡で採取された渡り鳥の排泄物からH7N2型のウイルスが検出されています。このウイルスも危険度が低い低病原性のウイルスと確認されていますが、防疫当局は、H7型のウイルスが相次いで検出されていることで、危険度の高いH7N9型のウイルスが流入する可能性があるとみて、精密調査に乗り出しました。
H7N9型のウイルスは、これまで韓国で検出されたことはありませんが、人に感染すると、肺炎などの症状を起こし、香港とカナダなどでおよそ300人が死亡しています。