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【芸能・社会】

紅白視聴率2年ぶり40%台 関東地区2部

2017年1月3日 紙面から

 2016年の大みそかに放送された第67回NHK紅白歌合戦で、トリを含むヤマ場の第2部(午後9時から2時間45分)の関東地区平均視聴率(総合テレビ)は40・2%だった。ビデオリサーチが2日発表した。前年比1・0ポイント増で、2部制となった1989年以降5番目に低いが、歴代最低だった15年(39・2%)を上回り2年ぶりに40%台を回復した。

 名古屋地区の第2部の平均視聴率は44・1%(前年比1・6ポイント増)。

 2部は大ヒットアニメ映画「君の名は。」の主題歌「前前前世」のRADWIMPSからスタート。星野源(35)の「恋」では、ドラマで話題となった“恋ダンス”を審査員席の新垣結衣(28)も披露。初出場の宇多田ヒカル(33)がロンドンから中継で歌うなど見どころも多かった。

 前半部分となる第1部(午後7時15分から1時間40分)については、関東は35・1%で前年比0・3ポイント増、名古屋は37・6%で同1・2ポイント減だった。ビデオリサーチは89年以降、第1、2部に分けて平均視聴率を発表しており、第2部が実質的な評価とされてきた。

 一昨年の反省を踏まえ、NHK制作局エンターテインメント番組部の井上啓輔部長は「新たな一歩を踏み出すべく、新しいチャレンジをさまざまに試みました」と強調。AKB48の「紅白選抜」を視聴者投票で決めたり、映画「シン・ゴジラ」とのコラボなど演出面での変更のほか、審査員席の位置や2階席にセカンドステージを設けるなど改革を実行した。井上部長は「視聴者の皆さんに歌以外でも楽しんでいただける工夫を凝らしました。その結果多くの方々に支持された紅白になった」と分析している。

 一方で、紅組が勝利した結果について、視聴者・会場審査とも白組が圧倒していたにもかかわらず、審査員票で紅組が逆転勝利となるなど分かりにくさに疑問の声も上がった。紅組勝利が決まると、司会の有村架純(23)が驚いた表情を見せ「ちょっとびっくりしました。てっきり白組が勝つかと思っていたので」と戸惑っていたのが印象的だった。3年ぶりに平均視聴率を上昇させたが、来年以降も継続するか注目される。

 同時間帯の民放番組では関東地区で、日本テレビ系「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!大晦日年越しSP」の第1部(午後6時半から2時間30分)が17・7%、同第2部(午後9時から3時間30分)が16・1%。名古屋地区は第1部が21・2%、2部が18・3%だった。

 

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