こんにちは、自称世界一の面倒くさがり、NAEです。
休日続きの年末年始。一番つらいのは休み明け、仕事始めですよね。
休みボケした頭と身体を仕事モードにカチャッとスイッチ!なんてそうカンタンにはいかないものです。
ぼくも面倒くさがりな超スロースターターなもので、仕事始めからスタートダッシュを決めるなんて夢のまた夢。
・・・と思っていたんですが、5冊のビジネス本に出会ってからそうでもなくなりました。
そこで今回は、意欲を高め、前向きな自分を作り、仕事始めからスタートダッシュを決めるのに最適な、5冊の精選ビジネス本をご紹介したいと思います。
- 仕事始めはどうしても後ろ向きになってしまう
- 仕事始めにマイナス思考になってしまう原因は?
- 仕事始めのやる気を引き出すオラオラ系ビジネス本5選
- まずは「脳と気持ちの整理術」を読んでほしい
- まとめ:仕事始めに向けて戦略的にスタートダッシュしよう
仕事始めはどうしても後ろ向きになってしまう
仕事始めって憂鬱ですよね。年末年始は休みが長いぶん
「明日から仕事、面倒くさい」
「休みがずっと続けばいいのに」
「そもそもなんで仕事とかしなきゃいけないんでしたっけ」
・・・なんて気持ちになるのではないでしょうか。
こうなってしまう理由はただひとつ。
心地よい現状を変えたくないため、「変化」に対する気持ちが後ろ向きになってしまっているからです。
つまりマイナス思考に陥っているということ。
仕事始めにマイナス思考になってしまう原因は?
その原因は実にさまざま。
- 深夜番組を見続けて不規則になった睡眠、寝不足
- 続くイベントにかまけた、バランスの崩れた不健康な食事
- 休みや遊びという楽しい状態に慣れきった後の仕事という面倒さ
- なまった頭で仕事になるか?というなんとなくの不安
- 不安と面倒さで見失われていく、仕事の意味と意義
これらをひとつひとつ解決することが、前向きな気持ちを作っていくためには重要です。
つまり年初のスタートダッシュを決めるには自分で自分を「ノらせる」必要があります。
しかし自分を自分でコントロールしきるのは難易度高いですよね。
人は論理ではなく感情で動くものですから、頭ではわかっていても心がついてこないことがあります。
また「エイヤ」で心に勢いをつけるという方法もありますが、気持ちを作り上げていくには継続力が足りません。
仕事始めのやる気を引き出すオラオラ系ビジネス本5選
自分だけではできないなら、ここはひとつ、人の言葉を借りてみるのはどうでしょうか?
言葉の力は強いもの。オラついた感じならなおのこと。
そこで、後ろ向きになってしまった自分の尻にむち打ち、否が応でもやる気の高まるオラオラ系ビジネス本を5冊紹介したいと思います。
脳と気持ちの整理術 - 築山節
現代人に求められる「逆境に打ち勝ち、人生を開拓する力」。
それを支える技術を脳から考えるとどうなるか。
意欲・実行力を高め、前向きに問題解決に向かっていくには?
やらなければいけないことがありすぎるとき、思考を上手く整理するには? 良いアイデアを生み出したいとき、どうすればいいか?
ベストセラー『脳が冴える15の習慣』の著者が伝授する正しい脳の使い方。
後ろ向きなのは脳がそうなっていないから。なら脳の状態をちゃんとしてあげればいい。
・・・と説くのがこの本、「脳と気持ちの整理術」です。
この本のいいところは、単なるテクニックの寄せ集めではないところ。
特にしょっぱなから「まずはちゃんと寝ろ。食え。運動しろ」と言い切っているのがぼくのお気に入りです。
ある程度の睡眠時間を確保して、起床時間を安定させ、生活のリズムを整える。
三度の食事をきちんと摂り、体を少し動かして、脳に血液がめぐりやすいようにする。
そうやって、脳が動きやすい条件を整えてから問題解決に向かわないと、どうしても必要以上にネガティブになってしまいます。
言われてみれば、ちゃんと休息できていない状態でものごとを考えると「やりたくない系」のマイナス思考になるのは当たり前ですよね。
さらに続きます。
働かない頭で考えようとするので、難しい問題が余計に難しく感じられてしまう。
思考系に対して感情系が優位になりやすくなるので、冷静な判断がより難しくなる。
結果的に、より意欲が起こりにくく、思考が混乱しやすくなるのです。
そういう状態を改善させることがまず大切と考えてください。
頭が回転できない状態なので、仕事の難易度が無駄に高く感じられてしまう。だからやる気が削がれると。
年末年始の長い休みにかまけて夜ふかしや暴飲暴食をしているのが、仕事始めを憂鬱に感じるそもそもの原因であると。
こういうストーリーになっているのは、この本の著者がビジネスパーソンではなくて脳神経外科医だから。
上に引用したことをきちんとやれば、仕事始めの憂鬱は半分くらいは解消されるのではないでしょうか。
もちろんその他にも、前向きな自分を作るヒントやテクニックが満載です。
長年、ぼくの本棚にある相棒のような存在です。
表紙に「やる気が出なくなったときに読め」と油性マジックで書いてあります。
仕事の報酬とは何か - 田坂広志
あなたは、何のために働くのですか?
こんな問い掛けに、あなたならどのように答えるだろうか。
生活をしていくお金を稼ぐため。しかるべき地位に就きたいから。こんな答えが返ってきそうだ。
しかし著者はいう。
「何のために働くのか」という、この問い掛けと、その答えにこそ、今後の長い人生を左右するような、大きな意味が込められていると。
「そもそもなんで仕事なんかしなければいけいないの?」という、そもそも論な言い訳に対するアンサーブック。
えてして「生活のため」「稼ぐため」と言われがちな仕事の意義ですが、著者の田坂広志さんはこう喝破します。
「仕事の報酬とは何か」をとられると、しばしば、我々は「給料」や「収入」というものを頭に描いてしまう。
しかし、これらは、いずれも、「目に見える報酬」です。そして、我々は、いつも、「目に見えるもの」に目を奪われてしまう。仕事には、実は、「目に見えない報酬」がある。
さて、目に見えない報酬とは一体なんでしょうか。それは
- 「能力」
- 「仕事」
- 「成長」
の3つだと彼は説きます。
仕事とは自分の腕で作り上げた作品であり、仕事を通じて磨かれる能力こそが報酬である。
能力を得ることで、より難易度が高く大きな仕事を任されるようになる。よりスケールの大きく、影響ある「作品」を作ることができる。
「能力」「仕事」を得た結果、人間として成長できることがなによりの報酬である。
仕事の報酬は仕事だ、圧倒的成長、なんて言うと「社畜!ブラック!」と言われそうですよね。
この本が出版されたのは2008年。働き方の多様化が声高にさけばれる前のことで、オラついた仕事論が普通だった時代です。
かといって彼の言うことがすべて間違っているなんてことは絶対にありません。
むしろ仕事を意欲的にこなしていくために必要なマインドだとぼくは考えています。
こちらも先ほどの「脳と気持ちの整理術」と同じく、ずっとぼくの本棚に置いてあります。
表紙には「仕事の意義を見失ったときに読め」と油性マジックで書いてあります。
あたりまえのことをバカになってちゃんとやる - 小宮一慶
日々のルーティンワーク、雑用に見える仕事、頼まれごと、「小さな仕事」に見えがちなそれらに、どう取り組んでいますか?
どんなに小さく、些細な仕事に見えようとも、「ごくごくあたりまえのこと」にバカになってちゃんと取り組むことで、これまで見えなかったものが見えるようになり、気づけなかったことに気づけるようになる。
本書は、ベストセラー連発の人気の経営コンサルタントが「一番書きたかったこと」をまとめた集大成。
仕事をやるのはいいとして、やること自体がぜんぜん楽しくないから前向きになれないし、やる気なんて出ませんよ・・・
という人に読んでほしいのがこの本。
職場の掃除、朝礼、会議の調整、給湯室のコーヒーの補給・・・
どんな雑用や小さな仕事であっても「ABCを忘れるな」と著者の小宮一慶さんは言います。
ABCとは、
- A(あたりまえのことを)
- B(バカになって)
- C(ちゃんとやる)
の略。
本書のタイトルであり、本書の内容を一言で表す言葉でもあります。
仕事の価値の8割は2割の労力によって生み出されてると言われています。
「二八の法則」や「パレートの法則」とも呼ばれるこの法則が正しいとすると、8割の労力は2割の価値しか生まない無駄の多い仕事ということになりますよね。
しかし、もし自分の仕事が明らかに8割の労力の側であっても決して腐ってはいけない。そこで前向きにABCを実践することで見えてくる地平がある。
本書は読者にそう語りかけます。
いわゆる前のめりでオラついた仕事のマインド本、と言ってしまえばそれまでです。
しかし実際にABCをやってみたぼくの解釈は、「2割の価値しか生まない8割の労力は、実は8割の価値を生む2割の仕事を下支えしている」です。
自分が8割の労力の側だからといってやる気なく仕事をしていると、8割の価値を生む2割の仕事の足元がゆらぎます。
したがって8割の労力の側のやっている仕事も実はとても大事で、必要で、なくてはならないものでるはず。
だから雑用や間接業務であっても手を抜いてはいけないし、それがさらなる「見えない仕事の報酬」になっていくのではないでしょうか。
ちなみに、こういった「仕事の意味付け」は5冊目に紹介する本でもピックアップされています。
死ぬ気で働いたあとの世界を君は見たくないか!? - 早川勝
本書を読んで実践すれば、あなたも、真のプロフェッショナルになれる! 「死ぬ気で生きる」とは、「生き切る」と同義語だ。
成り行きで働いている人は、生き切れていない人だから、本当に死ぬときに「後悔する人生」で終わってしまう。
厳しい営業として知られる生保業界にて、フルコミッション(完全歩合制)という働き方を選び、年収数千万以上の報酬を20年以上わたって勝ち取り続けてきた著者による、仕事と人生に対するメッセージブック
自分の腕ひとつで報酬が決まる「フルコミッション営業」という仕事の世界で成功してきた著者の体験談や得てきた知見、ノウハウがギュッと詰まった一冊です。
今回ご紹介する本の中で一番オラオラしています。なんせ
私が若きビジネスパーソンだったときも、あなたと同じように仕事や人生で迷い、悩んできた
その苦しみの迷路からぬけ出すきっかけになったのが、「死ぬ気で働くこと」だった死ぬ気で働いたからこそ、これまでにない「世界」が見えてきた
なんて、拒否反応を起こす人もいるかもしれないことをゴリゴリ書いてあるからです。
ぼくも死ぬ気で働いた結果死んだ経験をした過去があるため、本書に書いてあることに諸手をあげて賛同するのは少しはばかられます。
だからといって本書を全否定するのは早計です。
なぜなら本書には、仕事を前向きにとらえるマインドが多く語られているからです。
たとえば
- 目の前の”壁”に直面する勇気を持て
- 努力している自分に満足せず結果を求めろ
- 現状維持を捨てる決断を死ぬまで繰り返せ
いずれも厳しい内容ばかりです。が、先輩がオラつきながら刺激的な言葉で尻を叩いてくれていると捉えると気分が変わってくるのではないでしょうか。
自分は評価されていないと思ったら読む本 - 小笹芳央
「自分は会社から正当に評価されていない」
「どうせ自分の意見なんか聞いてもらえない」……
そんな不安や不満に悩む人は多い。
悩みを吹き飛ばすには、仕事への向き合い方、思考回路を変えること。
すべてのビジネスパーソンに捧げる、成功者へと変身する40の”仕事の哲学”。
本書は、「働く哲学」というテーマで行った、著者の高評判の講演のエッセンスを整理し、さらに深めたものである。
最後の一冊は、株式会社リンクアンドモチベーションの創業者である小笹芳央さんの著書です。
「モチベーションエンジニアリング」という概念を提唱している彼はモチベーションのプロ。仕事に前向きになるための言葉をくれる人としては最適ですよね。
彼は言います。
世の中には「面白い仕事」と「つまらない仕事」があるわけではない
同じ仕事に対して「面白いと思える自分」と「つまらないとしか思えない自分」がいるだけなのです
人生の選択は、「正解」より「覚悟」が大事である
悩みはすべて「やるか、やらないか」だけである
いくらわめいても、年始になれば仕事は始まってしまうもの。
だったらいっそ「やる」と覚悟を決めてしまって、仕事を面白いと思える自分になったほうが楽じゃないですか。
ちなみに本書とは別の小笹さんの著書「モチベーションエンジニアリング経営」について過去にレビューを書いています。
モチベーションエンジニアリングってなに?という方はぜひコチラもご覧ください。
まずは「脳と気持ちの整理術」を読んでほしい
ご紹介した5冊の中で一番のおすすめは、「脳と気持ちの整理術」です。
前向きに仕事に取り組むためのマインドやノウハウでオラオラ尻を叩かれても、前に進むための推進力やエネルギーがなければ話になりません。
元気があればなんでもできる、と言いますが、元気じゃないとなんにもできませんし、前向きになるなんて無理です。
その点「脳と気持ちの整理術」はまずは元気になることから始めよと説いている時点で最も実践的と言えます。
古本であればAmazonで1円出品されているので、ぜひ手にとっていただきたい。
まとめ:仕事始めに向けて戦略的にスタートダッシュしよう
以上、仕事始めに向けてやる気を引き出すオラオラ系ビジネス本を5冊ご紹介しました。
「脳と気持ちの整理術」を一番におすすめしましたが、他の4冊も仕事に前向きなマインドを身につけるためには読んでおいて損はありません。
「これなら自分にあうかな」と思ったものがあればぜひ手にとってぜひご一読くださいませ。
仕事始めに向けて、前向きな自分を戦略的に作っていきましょう。