「除隊間近の兵長です。除隊間近の休暇に合わせて目頭切開(目を大きくする手術)と鼻の整形手術を受けたいんですが、どうしたらいいですか?」
先月初めに除隊した大学生のシンさん(24)は除隊間近の休暇を前に、ソウル市江南区にある整形外科に電話をかけて整形手術について相談した。容姿に自信がなかったシンさんは予約をし、休暇1日目に整形手術を受けた。2週間の休暇と、その後2週間の残りの兵役期間で術後の回復は十分だと思ったからだ。シンさんは「公企業の冬季インターンに合格しているので除隊後すぐ出勤しなければならず、冬休みが終わったら今年3月には復学しなければならない。除隊間近の休暇がなかったら、時間的に手術を受けられないところだった」と言った。
除隊間近の休暇を利用して整形手術を受ける人が増えている。除隊したらすぐに大学に復学しなければならなかったり、インターンなど就活準備に入らなければならなかったりするため、除隊間近の休暇は整形手術を受けられる最後にして絶好のチャンスだからだ。手術を受けた後、自然な感じになるまで1カ月以上かかる回復期も軍でゆっくり過ごせるのも理由の一つだ。除隊間近には兵長になっているが、兵長は生活館(内務班)で最古参のため、周囲の顔色をうかがう必要がない。また、除隊間近の休暇から戻った後はさまざまな訓練や労役から外れ、除隊直前教育などを受けながら残り期間を過ごすことができる。
韓国の航空会社で客室乗務員をしているパクさん(28)も2013年の除隊間近の休暇に二重まぶたの手術を受けた。パクさんは「小さな目がコンプレックスだったが、二重まぶたの手術を受けたおかげで自信が出て、希望していた航空会社に就職できた。除隊間近の兵長ほどイケている時期はないのでは」と言った。京畿道のある部隊で兵役を務めているキム大尉(32)は「初めて小隊長になった6年前は整形手術を受けている兵士がほとんどいなかったが、最近では除隊間近の兵長10人中1・2人は休暇中に整形している」と語った。