数年ほど前、仕事帰りに某レストランに訪れた。
僕は必ず外食に行ったら生ビールを飲んでからいろいろと考えるので、席に着くと当然の如くノータイムで生ビールを頼んだ。
僕「生中を一つお願いします」
女性店員「ジョッキ無くなったんで無理です」
え?どういう事だ?ジョッキが無くなっただって?周りを見渡すがそんなに混んでる風には見えない。そもそも、「申し訳ございません」の一言もないとはどういう了見だ。まあ、いいさ。そんな小さな事で怒るような僕じゃない。僕は菩薩のようだと評判だからね。ジョッキが無いなら仕方がない。グラスビールを頼むか。
僕「そうなんですか。じゃあグラスでいいですよ」
女性店員「だ・か・ら、ビール無いって言ってますよね!?」
初耳だよ!
ジョッキが無いとは聞いたけど生ビールが無くなったとは一言も聞いてないがな。「ジョッキが無い=生ビールが無い」は成り立たないってばよ。そもそもなぜ逆切れなんだ。何か悪いことでもしただろうか。ジョッキが無いって言うからグラスでいいですよって言っただけなのに。まったくもって心外だ。ふぅー落ち着け。天使と評判の僕がこんな事で怒る事も無いだろう。
僕「ジョッキが無いって言いましたよね?ジョッキが無いのと、生ビールがないのは意味が全く違いますよ?」
女性店員「ジョッキを使ったドリンクの提供が出来ないという意味です」
何を言っているんだこいつは・・・
全く理解していない。これ以上は無駄だ。何を言っても通じる気がしない。言いたい事は山ほどあるが、我慢しよう。
あれか?あれなのか?もしかして神様が僕を試しているのか?天使としての資格があるのかどうか、堕天使になってしまうのか、試しているのか?
菩薩様の生まれ変わりと評判の僕はこんなことでは怒らないさ。
僕「ワインで良いですよ。赤ワインをボトルで下さい」
女性店員「ボトル売りしてません」
僕「え?先週来ましたけど、ありましたよね?」
女性店員「この前メニューが変わって無くなったじゃないですか、だからグラスかデカンタしか無いです」
じゃないですか・・・だと・・・
そうか、なるほど。
知らねえええええええよおおおお
うんうん。分かっているよ、神様。これは試練なんだろう?僕が菩薩であり続けるためにね。うんうん、分かっているよ。分かっているけどさ。これはひどいだろ?ひどすぎるよなぁ。そんなさも知っていて当然のようにいわれても困るよね。
だって僕、毎日来てないし。
その後僕は赤ワインを飲みながら食事をし、そして最後にデザートを頼む事にした。僕はいつもパフェのチョコレートアイスをバニラに変えて貰っているので店員さんにバニラに変更して貰おうと呼んだら、また先ほどの女性店員が来た。
まじかよ・・・まあ、これくらいなら別にさしたる問題も起こらないだろう。
僕「すいません。このパフェのチョコレートアイスをバニラにへn
女性店員「できません!」
おい・・・せめて言い終わってから言ってくれよ・・・できないならできないで別にいいんだけど言い方ってもんがあるだろうが
僕「そうですかわかりました。じゃあ別料金でもいいので変えt
女性店員「できません!」
おい・・・だからせめて(以下略
僕「そうですか。じゃあいいです」
おかしいな。前に確認した時はできたのにな・・・。他の人に聞いてみるか。
僕「このパフェのチョコレートアイスってバニラに変更できますか?」
他の女性店員「はい!大丈夫ですよ~」
うんうん。
そうかそうか。
出来るんじゃねえええええええええええええかよおおおおおおおおお糞があああああああああああああああああああああああ
ついに、怒り心頭に発する。
もちろん態度には出さないし言わないが、今までの人生で出会った二度と関わりたくない人間トップ5に入るくらいの糞野郎だったわ。
ここにはもうしばらく来ない!と心に決めた瞬間であった。