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【スポーツ】

[体操]白井「シライ3」で1年締める 豊田国際きょう開幕

2016年12月10日 紙面から

練習前、寺本明日香(右)と言葉を交わす白井健三=豊田市総合体育館で(今泉慶太撮影)

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 世界のトップ選手が種目別で争う体操の豊田国際競技大会(中日新聞社など主催)が10、11の両日、愛知県の豊田市総合体育館(スカイホール豊田)で開かれる。9日は会場練習が行われ、リオデジャネイロ五輪団体金メダリストの白井健三(20)=日体大=は、床運動で「シライ3」を披露する考えを改めて示した。けがで出場が危ぶまれていた女子のエース、寺本明日香(21)=レジックスポーツ=は段違い平行棒への強行出場を決断した。

 床運動の練習で、白井は自身の名がつく技をひとつひとつ丁寧に確認していた。笑顔を交えながら、終始リラックスした様子。練習を終えると、そのまま床にうつぶせとなり、その感触を楽しんでいるかのようなしぐさをみせていた。

 「オリンピックが終わってからなかなか忙しいスケジュールだった。少し疲れているけど、自分らしさは大事にしたいので、伸身リ・ジョンソン(シライ3)は抜かずにやるつもり」。1年前のこの大会で成功させた、世界初の大技の起用を明言した。

 先週まで介護実習を1週間行ったこともあり、ふだんの大会前のように練習は積めていないという。それでも悲壮感は全くない。リオ五輪後の疲労感の中で再認識した「笑って楽しく練習することが一番大切」との姿勢をこの日も体現した。

 今秋は、華やかな照明で彩るエキシビションに3度出演。「今までは自分がやりやすい体操を意識していた。人にどう見られているか、どのような技がうまく見られるのか、客観視できるようになった」と、これらの経験でさえ成長の糧にしている。

 床運動と跳馬で、2年連続2冠が期待される。「自分がやるべきことをやるだけ。結果は後からついてくる。自分らしい演技ができて、結果的に優勝していたという形が取れればいい。とにかくことし最後の試合として、楽しみたい」と、収穫の多かった1年を好結果で締めくくるつもりだ。 (福沢和義)

 

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