生ゴミ処理機の価格ってどれくらいするのでしょうか?
生ゴミ処理機の価格は型や、容量、製品の質によって大きく異なります。本体価格だけではなく、毎月発生する電気代なども選ぶ上での大きなポイントですよね。
本ページでは家電メーカーで生ゴミ処理機を10年間研究した筆者が、生ゴミ処理機の価格を商品別に比較し、生ゴミ処理機を選ぶ際のポイントについてなど、以下の流れで解説していきます。
- 生ゴミ処理機の価格徹底比較
- 生ごみ処理機を価格で選ぶときに気をつけるべき4つの注意点
- ハイブリット型をオススメする4つの理由
- 助成金を使って生ゴミ処理機を格安で手に入れる方法
本ページを読んでいただくことで、生ゴミ処理機を選ぶ際に失敗しないための知識が身につくでしょう。
1.生ごみ処理機の価格徹底比較
生ゴミ処理機の購入を検討されている人向けに、生ごみ処理機の価格を商品別に比較しご紹介します。
| 商品名 | 商品タイプ | 価格 | 商品写真 |
| パリパリキューブ PPC-01
島産業 |
乾燥型 | 21,400〜29,808¥( 税込) | |
| パリパリキューブライト PCL-31-BWB・BWR
島産業 |
乾燥型 | 23,200 ~ 34,800¥(税込) | |
| 生ごみリサイクリラーMS-N23
パナソニック |
乾燥型 | 39,288〜67,680¥(税込) | |
| 生ごみリサイクリラーMS-N53
パナソニック |
乾燥型 | 50,431円〜88,252円(税込) | |
| 家庭用生ごみ処理機バイオクリーン(屋外型)
スターエンジニアリング |
バイオ型 | 97,200¥(税込) | |
| バイオ式消滅型 生ごみ処理機 (室内型)「環境エコ美人」
サクラエコクリーン |
ハイブリット型 | 113,200円(税込) |
写真出典:Aamazon
生ゴミ処理機は乾燥型、バイオ型、ハイブット型の3種類があり、現在、日本で購入できる家庭用電動式の生ゴミ処理機は上記の6種類だけです。(製造を中止したものを除外しています)
およそ下記の価格帯で購入することが可能です。
| 乾燥型 | バイオ型 | ハイブリット型 | |
| 価格帯 | ¥20,000〜¥90,000 | ¥97,200 | ¥113,200 |
| 特徴 | 熱を加え水分を飛ばし、乾燥させることで生ゴミを減容処理する。処理後にゴミが残る。 | 微生物の力を使って生ゴミを水と二酸化炭素に分解する。処理後は堆肥になる | 生ゴミを乾燥させながら、微生物の力を使って水と二酸化炭素に分解する。処理後にゴミは残らない |
2. 生ごみ処理機を価格で選ぶときに気をつけるべき4つの注意点
生ゴミ処理機は価格だけで選んではいけません。生ゴミ処理機を選ぶ際に注意すべきことが4つありますので順番にご紹介します。
- 電気代が違うこと2
- 機種によって処理中に臭いが出ること
- ゴミ捨ての手間があること
- 処理中に音が出ること
2-1. 電気代が違うこと
コンポストなどのアナログな生ゴミ処理機を除いて、電動式の生ゴミ処理機は電気代がかかります。乾燥型の生ゴミ処理機は熱を加え乾燥処理しているため、バイオ型に比べ電気代が高くつきます。
- 乾燥型 ・・・約1000円/月
- バイオ型 ・・・約300〜400円/月
- ハイブリット型 ・・・約300〜400円/月
乾燥型の商品は本体価格は非常にリーズナブルですが、毎月の電気代が1000円程度増えることを、念頭に置いておく必要があります。5年程使い続けると乾燥型とバイオ型・ハイブリット型の総コストは変わらなくなってきます。
2-2. 機種によって処理中に臭いが出ること
実は生ゴミ処理機の中には、処理中に臭いが出てしまうものもあります。生ゴミ処理機は生ゴミの臭いの問題を解決してくれますが、処理中に臭いが出たのでは本末転倒です。処理中に臭いが出ないものを選びましょう。
生ゴミ処理機のタイプ別に臭いについて比較してみました。
| 処理中 | フタを開けた時の臭い | |
| 乾燥型(室内) | コゲ臭い(入れた生ゴミによって異なります。) | 焦げ臭い |
| バイオ型(屋外) | なし | 発酵臭(醤油や味噌のような臭い) |
| ハイブリット型(室内) | なし | 発酵臭(醤油や味噌のような臭い) |
ただし、全ての生ゴミ処理機について、処理容量を超過、水分量が多すぎる、処理できないものを投入するなど、使用方法を守らないないと、生ゴミの臭いが漏れでて、腐敗臭(酸っぱい臭い)がしてしまう場合がありますので、正しく使いましょう。
2-3. ゴミ捨ての手間があること
生ゴミ処理機は便利ですが、商品によって手間がかかるポイントが異なります。生ゴミ処理機を使う際に発生する手間を3つ紹介します。
処理後のゴミを取り出す手間
生ゴミ処理機で処理した後の処理物はある程度貯まったら取り出す必要があります。乾燥型はおよそ一週間に一度、バイオ型やハイブリット型は半年から一年に一度です。
処理後の確認
乾燥型は処理後、処理できているか確認する必要があります。しばらくは処理したゴミを貯めておけますが、もし処理が不十分だった場合、臭いの原因になってしまうので都度確認しておいたほうがいいでしょう。
屋外型のキッチンから外まで運ぶ手間
バイオ型として販売されているものは全て屋外型ですので、生ゴミが出たら外まで運び出さなければなりません。
「臭いから解放されるなら手間は惜しまない」という方なら問題ありませんが、なるべく手間がかからない商品を選び、長く快適に使えるといいですね。
2-4. 処理中に音が出ること
生ゴミ処理機は処理中に音が出て、気になる方もいらっしゃいます。
- 乾燥型 ・・・音が出る
- バイオ型 ・・・音は出ない
- ハイブリット型・・・音は出ない
バイオ型やハイブリット型は音はほとんどでません。エアコンよりも小さい程度の音ですが、乾燥型に関しては、処理中は音は少し出ますので、下記の方ように神経質な方はなるべく音が出ない商品を選ぶといいでしょう。
3. ハイブリット型をオススメする4つの理由
生ゴミ処理機の購入を検討されている方、買い直しを検討されている方には絶対にハイブリット型をオススメします。最も価格は高いですが、快適さは一番です。
なお、現在日本国内で購入できるハイブリット型の生ゴミ処理機はエコ美人だけです。
実際に全ての商品を使って比べてみた筆者がハイブリット型をオススメする理由を4つ紹介します。
- 電気代が安い
- 処理中に臭いが出ない
- 手間がかからない
- 音が出ない
評価表
| 音 | 電気代 | 臭い | 手間 | 価格 | |
| 乾燥型 | × | × | △ | × | ◯ |
| バイオ型 | ◯ | ◯ | △ | △ | × |
| ハイブリット型 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | × |
3-1. 電気代が安い
ハイブリット型は月に400円程度と乾燥型に比べ随分と安く、
本体価格は少し高いと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、長く使えば使うほどお得になっていきます。
3-2. 処理中に臭いが出ない
ハイブリット型は、フタをしめた状態では臭いが出ることはありません。
ただし、ハイブリット型の生ゴミ処理機は、生ゴミの臭いは一切しませんが、微生物の力を使って生ゴミを分解をするので、フタを開けると少し発酵臭がします。(醤油や味噌のような臭い)
※使用方法を守らなければ、ハイブット型も臭いが出ることもありますので注意が必要です。
3-3. 手間がかからない
ハイブリット型は乾燥型やバイオ型と比べ手間がかかりません。手間がかからない2つの理由を下記に説明します。
都度の確認や定期的に捨てる手間がない
ハイブリット型は分解力が高く、水と炭酸ガスに分解するので、処理後のゴミが貯まりません。投入するゴミの量にもよりますが、半年〜1年に一度、増えた分の土を捨てるだけでかまいません。
ちなみに、ハイブリット型で最も性能のいいエコ美人は99%分解するので、ほとんど残存物が残りません。
家の外に捨てに行く手間がない
屋内用のハイブリット型は、キッチンで出た生ゴミを外に運び出す手間はありません。
ハイブリット型は乾燥させてから微生物に分解させるので、臭いが出ることがなく、空気清浄機の機能も搭載しているので、室内で万が一臭いが出てしまった時も安心です。
バイオ型の商品は、臭いが出てしまった時に対処できないので、全ての商品は屋外型として販売されています。
3-4. 音が出ない
ハイブリット型は音がほとんどしません。エアコンよりも静かです。
3-5. エコ美人がオススメ
以上の理由よりハイブリット型をオススメしていますが、現在、日本で買えるハイブリット型の商品はエコ美人だけです。エコ美人の特徴を紹介します。
消滅型 生ゴミ処理機 環境エコ美人(屋内用)
生ゴミを乾燥させながら、微生物に生ゴミを99%分解し水と炭酸ガスにスピード分解します。1%は残りますが微々たる量なので、取り出すのは土と化したゴミが溜まった時だけです。半年〜1年に1回程度、増えた分の土を取り出すだけで構いません。普段は生ゴミが出るたびにエコ美人に投入し続けるだけですので、手間は一切かかりません。
環境エコ美人
- 電気代 ・・・約400円/月
- 本体価格・・・112320円(税込)
さらに、生ゴミ処理機を購入すると多くの自治体で助成金を受給することができ、全国平均で2万円〜3万円程度が戻ってくるのでお得に手に入れることができます。
4. 生ゴミ処理機を格安で手に入れる方法
実は、圃場に多くの自治体が生ごみ処理機の購入に補助金を出して購入を促しています。活用することで最大で半額以下で購入できる可能性があります。
年々助成金を出す自治体は増えており、全国平均で2〜3万円ほどの助成金を受け取ることができます。
自治体は助成金を支給する3つの理由
家庭で出るゴミは、自治体によって回収され多くは焼却場で処理されています。可燃ゴミに含まれる生ゴミの量は30%~40%と言われており、生ゴミの量を減らすことで、ゴミ処理に関わるコストを大幅に下げることができます。
- ゴミの回収コスト削減
- 焼却処理のコスト削減
- 焼却処理後の埋め立てにかかるコストの削減
生ゴミの大部分は水分ですが、水分が多いゴミが焼却炉に入れられると、温度が下がり、ダイオキシンが発生してしまします。なので、生ゴミを家庭で処理し、ゴミの水分量を抑えることはダイオキシンの発生を抑えることに繋がります。
以上の理由により、生ゴミを家庭で処理することは自治体にとって多くのメリットがあります。
4-1. 助成金はどれくらいもらえるのか?
全国で1741自治体がありますが、約60%の1051の自治体で生ごみ処理機の購入に対して助成金を支給しています。さらに、その中の約90%の自治体で20,000円〜75,000円の助成金を支給しています。下記に助成金を支給している自治体をいくつか例に挙げました。
助成金上限金額 全国自治体から抜粋
| 地域 | 助成金上限金額 |
| 奈良県生駒市 | 75,000円 |
| 東京都府中市 | 50,000円 |
| 神奈川県鎌倉市 | 40,000円 |
| 京都府京都市 | 35,000円 |
| 東京都千代田区 | 30,000円 |
| 沖縄県那覇市 | 30,000円 |
| 北海道札幌市 | 20,000円 |
| 香川県高松市 | 20,000円 |
| 愛知県名古屋市 | 8,000円 |
| 大阪府大阪市 | なし |
助成金額が多い地域もたくさんありますが、上限金額が決められており最大で、商品代金の半分までを助成すると決められている地域が多いです。下記で助成金のシュミレーションをしてみました。
助成金シュミレーション
東京都府中市のケース (購入金額の1/2の金額 上限金額50,000円)
例1)一基の商品代金が100,000円の場合
助成金受給額50,000円
例2)一基の商品代金が50,000円の場合
助成金受給額25,000円
4-2. 助成金の調べ方
助成金の情報はインターネットで検索するとすぐに調べることができます。
助成金の上限や、受給条件など、自治体によって異なります。
「生ごみ処理機 自治体名」で検索すると、助成金を出している地域ではほとんどの場合、自治体の電話番号や助成金の金額などの記載があります。購入を検討している方は詳細を自治体のHPなどをチェックしてみてください。
5. さいごに
生ごみ処理機の価格や、生ごみ処理機選びで失敗しないためのポイントなどを紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
生ゴミ処理機は良いものを選べば、生ゴミのイヤな臭いから解放され、ゴミ捨ての手間まで減ってしまうとても良い商品です。注意すべきポイントは以下の4つです。
- 電気代も考慮すること
- 処理中の臭いが出ない商品を選ぶこと
- ゴミ捨ての手間がないこと
- 音が出ないこと
以上のポイントから、オススメできるのはハイブリット型です。
ちなみに、現在日本で購入できるのはエコ美人だけです。
さらに、助成金も受給できるので、助成金対象地域にお住まいの方は一度自治体に問い合わせてみてください。
あなたの生活が少しでも快適なものになることを心から祈っています。





