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【大リーグ】

新労使協定にボラス代理人激怒「大谷が来られない」

2016年12月9日 紙面から

米大リーグのウインターミーティングの会場で取材に応じるボラス氏=米メリーランド州ナショナルハーバーで(AP・共同)

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 すご腕で鳴らす代理人が激怒した。7日の米紙ワシントンポスト(電子版)などによると、スコット・ボラス代理人は、大谷にも適用されると物議を醸している新労使協定にかみついた。

 「状況は非常に困難だ。世界最高のアスリートたちが大リーグに来るのを阻む国境ができてしまった。大谷は大リーグに多大なインパクトをもたらせる能力があるのに、世界最高の選手たちの一部が(米国に)来てプレーできなくしてしまう」と力説した。

 日本球界に詳しい米国の代理人は新協定について「大谷のことは頭になかったと思う」と読む。背景には大リーグ機構が米国、カナダ、プエルトリコのアマチュア選手が対象の新人ドラフトを、中南米などの選手も公平に獲得できる国際ドラフトに拡大することを目指し、見送られた経緯がある。「選手会が拒否した代わりに譲歩する形で制限対象年齢が引き上げられた」と解説する。

 さらに「年に100億ドル(1兆1400億円)も稼いでいる業界(大リーグ)が、若者に対して『ベルリンの壁』をつくるのか? 自らの手で土壌を切り取る行為だ。ラテン系の若いアスリートは、より条件がいいスポーツを選ぶことになる。FIFA(国際サッカー連盟)も中南米に進出している」と語り、才能豊かな少年がサッカーなどのスポーツに流出すると警鐘を鳴らした。

 

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