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【プロ野球】

大谷、WBC初選出「やるからには世界一」 MLB最強投手倒す

2016年12月21日 紙面から

トロフィーを手に笑顔を見せる日本ハムの(左から)最高新人賞を受賞した高梨、大賞に輝いた大谷、殊勲賞を獲得したチーム代表の大野選手会長=東京都港区のグランドプリンスホテル新高輪で(武藤健一撮影)

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 日本野球機構(NPB)は20日、来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する日本代表「侍ジャパン」の18選手を先行発表し、日本ハムの大谷翔平投手(22)らが順当に選ばれた。中日からの選出はなかった。最終登録の締め切りは来年2月6日。残り10選手は米大リーグに所属する日本選手の出場の可否を確認したうえで、来年1月中に発表される見込みだ。

 小久保裕紀監督(45)はNPBを通じ、「責任と自覚を持ってオフを過ごし、2月1日からのキャンプイン、23日からの強化合宿を万全の状況で迎え、世界一奪還を目指して準備を進めてほしい」とのコメントを発表。招集を望む日本人大リーガーに関しては、暫定登録メンバー50人に入れて12月1日にWBC主催者に提出。現在は主催者が選手や所属球団と調整中で、結果を待っている。

 憧れの舞台で世界の一流プレーヤーと戦える。WBC日本代表に初めて選出された日本ハム・大谷は決意に満ちた表情で、世界一奪回への意気込みを語った。

 「ずっとこの舞台でやりたいなと思っていた場所。正式に決まってさらにという気持ちはある。やるからには世界一を目指していきたい」

 幼少のころから見てきたWBC。優勝を逃した前回大会は、プロ1年目の年だった。敗れた準決勝・プエルトリコ戦の模様は、テレビを食い入るように見ていたという。

 今大会にはメジャー最高峰の選手が出てくるかもしれない。名前が挙がるのは、メジャー最強左腕のカーショー(ドジャース)、今季のサイ・ヤング賞投手のシャーザー(ナショナルズ)らスーパースター。それでも大谷ははっきり言う。「そこを倒して金メダルを獲るのはすごくやりがいがある。達成感がある」。強敵をなぎ倒す意欲をみなぎらせた。

 そのための準備も着々と進めている。17日に優勝旅行先のハワイから帰国後は、鎌ケ谷2軍施設でWBC公認球を使用してネットスローを敢行。合同自主トレを行っているWBC出場経験者のダルビッシュからもアドバイスを受けた。「特に気にするなとは言われました」。意識過剰することなく投げることを勧められた。「3月の頭にしっかりベストでいけるように」。先発候補に挙がるWBC初戦の3月7日キューバ戦へ、万全に仕上げる青写真を描く。

 この日、日本プロスポーツ大賞を受賞。表彰式では「プロスポーツの中にもたくさん競技があって、素晴らしい選手がいる中で選ばれたのはうれしい」と喜びをかみ締めた。スポーツ界を席巻した今年の活躍を来年3月、世界の舞台でも見せつける。 

  (水足丈夫)

 

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