SMAPが昨年大みそかで解散した。グループ最後の夜、木村拓哉は家族と過ごし、他の4人は都内で慰労会を開いたようだ。
サンスポが昨年末連載した「SMAPノムコウ|25年にKANSHAして|」に、特別取材班の一人として参加した。最終回で私は、解散コンサートもファンへのメッセージもないまま解散するSMAPは、ビートルズと重なると書いた。
ビートルズの解散理由は、(1)リーダーのジョン・レノンと、活動後期でイニシアチブを握っていたポール・マッカートニーの対立(2)ジョンが恋人、オノ・ヨーコとの活動を優先して、ビートルズへの興味を失った(3)学生時代の先輩、後輩だったポールとジョージ・ハリスンの関係が、ジョージが音楽の才能を開花させた活動後期でも変わらず、ジョージがポールに嫌気をさした|など諸説ある。
そのすべてが複合的に混じり合って崩壊したというのが有力だが、根本的な原因は4人を束ねていた敏腕マネジャー、ブライアン・エプスタインの死といわれている。解散3年前にブライアンが突然死し、4人の人間関係やビジネス関係がおかしくなったのは紛れもない事実だ。
SMAPを見ると、リーダーの中居正広と木村の関係や、独立することで家族の将来を案じた木村と独身4人の対立、木村と最年少メンバー、香取慎吾との深い溝など、やはり重なる部分はある。そして、最大の共通点はSMAPも、5人を束ねていた女性チーフマネジャーの退社が解散の最大の原因だ。