釜山・日本領事館前に少女像設置=韓国で55番目

 在釜山日本総領事館(釜山市東区)前の歩道に30日、「平和の少女像」が再び置かれた。この少女像は、釜山地域の青少年・大学生・芸術家などからなる「未来世代が立てる平和の少女像推進委員会」が、韓日両国政府の従軍慰安婦問題合意1周年に当たる今月28日、ゲリラ設置したものだった。

 当時、東区庁は少女像を撤去・押収した後、区庁所有の野積場に放置した。撤去の過程で推進委側の市民や大学生などおよそ10人が警察に連行されるという事件も起こった。すると、東区庁に抗議の電話が殺到し、区庁のホームページがダウンするほど非難の書き込みが集中した。区庁長が休暇を取り、一部の幹部も責任を回避する姿を見せたことで、世論はさらに悪化した。すると区庁側は、少女像撤去から2日後の30日、推進委に少女像を返した。

 朴三碩(パク・サムソク)東区庁長は30日午前、記者会見を開いて「市民団体が日本領事館前に少女像を設置したら黙認する」と語った。また区庁長は、少女像の強制撤去や座り込みの解散についても「大勢の市民に謝罪申し上げる」と語った。釜山の少女像は韓国で55番目。2011年12月14日に日本大使館前に設置されたのが最初で、日本の公館前に設置されるのは今回で2つ目だ。

釜山=権慶勲(クォン・ギョンフン)記者
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