かんしゃく、文句、食べ散らかし、鼻ほじり……。虐待や場当たり的なしつけで心に傷を負っている子どもに起こりやすい「問題行動」にどう向き合えばいいのか。児童精神科医として児童相談所に4年間勤め、英国生まれの里親向けプログラムを日本に紹介した長野大の上鹿渡(かみかど)和宏准教授に心得を聞きました。

 子どもには子どもの理屈やニーズがあり、子どもなりに対応に困ったとき、「問題行動」につながります。大人がそれを無視して接すると摩擦が起こります。大切な一歩は、子どものサインを読み取ること。向き合うための基本技術を身につければ、関係は改善されていきます。

 英国生まれの里親向けプログラムがもとになっていますが、子どもの行動の奥を読み取り対処する方法として、里親以外の子育てにも多くのヒントがあると思います。

 どんな行動も「きっかけ→行動…

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