日馬富士の受賞は「全身全霊の姿勢が決め手」

2016年12月28日5時5分  スポーツ報知
  • 第59回報知年間最優秀力士賞の選考をする選考委員(左から反時計回りに)鈴木憲夫(報知新聞社執行役員編集局長)、早川正(報知新聞社代表取締役社長)、(1人おいて)有馬朗人(学校法人根津育英会武蔵学園長)、奥島孝康(公益財団法人ボーイスカウト日本連盟理事長)、能町みね子(文筆家)

 報知新聞社制定「平成28年(2016年)第59回報知年間最優秀力士賞」が、横綱・日馬富士(32)=伊勢ケ浜=に決定したことが27日、発表された。

 選考会では日馬富士、稀勢の里、白鵬の3力士に候補が絞られた。5人の選考委員がそれぞれ推薦理由を述べたが決定打はなし。最終的に挙手で日馬富士が3票を獲得し、初受賞が決まった。日馬富士は負傷を抱えながら優勝争いに絡み続けた。「3人の中では欠点がない」と有馬委員。早川委員は「小兵力士が傷つきながらも存在感を体現した魅力あるパターン」と右肘などけがと闘いながら土俵に立ち続けた姿勢を評価。常々口にする全身全霊の姿勢が決め手になった。

 今年最多の白星を残した稀勢の里は評価が分かれた。「今年、お客さんは彼を見に会場へ行ったはず」と鈴木委員。一方で「年間最多勝だが一度は優勝してほしかった」と奥島委員は優勝なしを重く見た。「夏場所でも稀勢の里との全勝対決を制した。一番強い」と能町委員は年間最多2度の優勝、九州場所での通算1000勝を根拠に、白鵬を推した。だが複数の委員が秋場所の全休を重く見て連続受賞10連覇はならなかった。

 ◆第59回報知年間最優秀力士賞選考委員 有馬朗人・学校法人根津育英会武蔵学園長、奥島孝康・公益財団法人ボーイスカウト日本連盟理事長、能町みね子氏(文筆家)、早川正・報知新聞社代表取締役社長、鈴木憲夫・報知新聞社執行役員編集局長

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