玉鷲、大量の餅つきで腕パンパン…来年の抱負は「この地位をモチたい」
2016年12月30日14時35分 スポーツ報知
大相撲初場所(来年1月8日初日・両国国技館)で新関脇に昇進した玉鷲(32)=片男波=が30日、三役にとどまり続けることを来年の抱負に掲げた。東京・墨田区の部屋で行われた餅つき後「この地位をモチ(保ち)たい。珍しいのではなく、三役にいるのが普通になるようにね」と自慢のギャグを交えて決意を明かした。
関脇の座は2004年初場所の初土俵から所要77場所、史上5番目のスロー昇進だった。我慢のモンゴル人は今年名古屋場所から、手を少し前につく立ち合いに修正して一気に押し出す相撲を徹底。以後9勝、10勝、10勝と好成績を連発して番付を駆け上がってきた。現役時代に自身の付け人を務めたまな弟子に片男波親方(元関脇・玉春日)は「精神年齢は若い。30歳を過ぎても衰えを感じさせない」と期待の眼差しをおくる。
この日は20キロ近い重さの杵(きね)を何度も振り上げて大量の餅をついた。「もう腕がパンパン。箸が持てないよ~」と冗談を飛ばしたが、十分な稽古になったことは間違いない。小結だった先場所は1横綱3大関を破り10勝を挙げ、技能賞を獲得。初場所で2桁勝利なら大関昇進の足固めとなる。「見ている人にパンチのある(印象深い)相撲を取りたい」と力強い言葉で2016年を締めくくった。