「元日から恥さらし」 韓国哨戒機が操作ミス、4億円分ミサイル投下

「元日から恥さらし」 韓国哨戒機が操作ミス、4億円分ミサイル投下

 1日、東海(日本海)上空で韓国海軍の哨戒機が、計器の操作ミスのため魚雷や対艦ミサイルなど武器6発、計40-50億ウォン相当(約3億9000万-4億9000万円)を海に落とすという事故が起こった。韓国海軍は「この事故による海上の民間船舶への被害はないと見られる」とコメントした。

 韓国海軍によると、1日午前6時10分ごろ、東海で哨戒任務中だった海上哨戒機P3K(写真)の乗員が「武装非常投下スイッチ」を誤って押した。このスイッチは、哨戒機がエンジントラブルなど危険な状態になった際、緊急着陸に先立って積んでいる全ての爆弾などを捨てる時に使うもの。

 このため、同機に搭載されていたハープーンミサイル2発、魚雷2発、対戦爆弾2発が江原道襄陽の東60-70キロの海上に落下した。当時、事故海域からおよそ9キロ離れた場所で漁船1隻が操業していたが、被害はなかったという。

 韓国海軍の関係者は「投下された海上兵器は、起爆装置が作動しない状態で落ちたので、爆発の可能性はない。現場に哨戒艦・救助艦などを投入して武器を探している。元日から恥さらしな事故が起きて、国民の皆様に申し訳なく思うと共に、こうした事故が再発しないよう万全を期したい」と語った。

 国防安保フォーラムのヤン・ウク研究委員は「哨戒機が搭載する武器類の爆薬は重さ数十キロ程度で、爆発力が非常に大きいわけではなく、作動しない状態で落ちたので爆発の可能性は極めて低い」と述べつつも「陸上に落ちていたら、建物・車両が大きく壊れ、通行人の被害も続出していただろう」と語った。

李竜洙(イ・ヨンス)記者
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