JR桜木町駅南側に新改札 回遊性向上へ整備
- 暮らし話題|神奈川新聞|
- 公開:2017/01/01 00:00 更新:2017/01/01 00:00
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市関係者によると、新たに改札口を整備するのは駅南端。位置は検討中だが、現在のホームを南側に少し伸ばした上で、地下道入り口などがある広場の近くに整備する考え。同駅は1872年に日本初の鉄道(横浜-品川)が仮開業した際、初代の「横浜駅」として建設された歴史があり、同広場には「鉄道創業の地」記念碑が立っている。
新たな改札口の整備構想は、約2年前から検討を開始。桜木町駅の新たな玄関口として活用したい市とJRとの思いが合致し、2016年10月に方向性が定まった。
同駅では14年7月に開設した北改札に次いで3カ所目の改札となり、北仲通、野毛、馬車道の3地区の結節点として回遊性の向上が期待される。
中でも北仲通北地区は分譲マンションを中心とした超高層ビル(高さ約200メートル)や大型タワーホテルの建設など再開発計画が始まったほか、同南地区では20年6月までの市庁舎移転に向けた準備が進められている。
市とJRは将来的に同駅の1日の乗降客数は現状の13万人から17万人へ増加すると試算。新改札口を整備するとともに、北仲通南・北両地区までデッキでつなぐことで、混雑緩和だけでなく通行の安全性も確保したい考えだ。
野毛地区にとっても今回の新改札口の設置に伴う回遊性の向上は、地区への誘客に大きく寄与すると見込まれる。04年1月に東横線桜木町駅が廃止されて以来、市は同地区のにぎわい創出に取り組んでおり、「3地区を新改札口でつなぐことで、新たなまちづくりの起爆剤にしたい」と市関係者は期待する。
整備にかかる費用は25億円ほどとみられ、負担割合は市とJRの話し合いで決める。市庁舎移転のほか、東京五輪・パラリンピックも開催される20年度内の完成を目標に今後、事業スケジュールを検討する。
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