2017-01

カメムシ2016 今頃その4 - 2016.12.31 Sat

前回のセアカツノカメムシと同じウドの花にいたカメムシ。

セアカ・・が2匹しかいなかったのと対照的に、
こちらはうじゃうじゃといた。


N7535-1b.jpg
 2016.10.8

球状の花の集まり1つに数匹ずついたので、
X 何十個として・・・イコールうじゃうじゃ。
上の写真のように交尾しているペアも所々にいた。
(前回のセアカ・・の写真にも何匹か写り込んでいる)


N7541-2b.jpg


背中の黒っぽい部分の形と、尻先の左右に赤いトゲ状の突起があることから

アオモンツノカメムシ(青紋角亀虫)と思われる。

体長7〜8mm。
好みの植物にウドもあったのでなるほどである。


結構動きまわるので正面から撮れなかった。
下の写真にやっと横顔がちょっと写っていた。

N7540-3b.jpg


前回と同じツノカメムシの仲間で、
わたしの持つ図鑑に並んで載っていた。
これってちょっぴりうれしい。



ここまで書いて思い出した!
以前同じウドで、このカメムシの子供を写してブログに載せていた〜。
可愛らしいからぜひ(絶対)見ておくれ。

 → アオモンツノカメムシの子供 12





--カメムシ目 ツノカメムシ科--  分布:本州以南
TN



カメムシ2016 今頃その3 - 2016.12.29 Thu

大好きなカメムシ達を、今年はまだ2種類しか載せていなかった。

季節はまちまちだけれど今年の分、見てねー。



畑のすみにウドの株が1つあり、毎年秋に花が咲くと
蜜を目当てにハチ、アブ、ハエ、そしてカメムシ達が沢山やってくる。


     N7536-1.jpg
      2016.10.8



大体いつも同じ種類のカメムシばかり来て(産まれて)いたが、
6年目にしてお初に2種類も出合った。



N7531-2.jpg



今日紹介するのは大きくて派手なヤツ。
とても目立つから去年まで見逃していたとは思えない。
2匹しか見なかったから、どこかから飛んで来ていたのかもしれない。



N7543-3.jpg

ピントが甘く見辛いけれど横から見たところ。

頭の下から身体に沿って、細い針のようなものがある。
これを突き立てて植物から汁を吸う。




N7536b-4.jpg


なぜか笑える顔を最後に。
ちょうど針を刺しているのが写っていた。

調べると、セアカツノカメムシ(背赤角亀虫)のようだ。

体長は触角抜きで15mm超。
ここでいう「ツノ」とは左右の肩先の尖った部分。
ツノの尖り具合は種類によってさまざまだ。(→過去記事 エサキモンキツノカメムシ


久しぶりの大物でうれしかったなぁ。







--カメムシ目 ツノカメムシ科--  分布:ほほ全国
TN



どどあっぷ No.48 - 2016.12.27 Tue





N7447dd.jpg



友だち同士。















どんびきは・・・












N7447db.jpg
地面いっぱいの苔




前向き騙し・・? - 2016.12.23 Fri

一カ月サボってしまいました・・・いえ写真はあるんですが。
のぞきに来てくださった方ありがとうございます & ごめんなさい。


さて今日の虫は前にもアップしてんだけど写真が悪くて
また会いたいなーと思い続けていた虫。


1460517-1.jpg
 2016.12.21

ほんの5〜6mm程の綺麗な虫。
ヤツデの葉裏で発見。


1460520-2.jpg


数匹いてすばしこいので葉の表に回り込んだり、
ぴょん、と横の棒に飛び移ったり。


     1460518-3.jpg



さて、ここまで見てくれたそこのあなた!
上の写真、下が頭だと思っていませんか?



     1460522-4.jpg



そこで拡大してみました。

下の先端にある2つの黒点、目ではなく翅の模様なんです。
上の尖った先の少し下に白っぽい目があります。



頭の方を更に拡大してみると・・・。

     1460519-5.jpg


ちょっと意地悪そうな目つきのこの虫は、

クロスジホソサジヨコバイ(黒条細匙横這)のメス。

またの名をマエムキダマシ
初めて見る人は皆だまされるってことですね。
オスは背中の黒い線の左右に赤色がほぼ無い。(従って過去記事はオスだった)


昆虫愛好家のベテランの方は、冬になると虫が少ないので
落葉しない木の葉をめくって見るそうで、ヤツデなどはその代表格。
冷たい風を避けて冬越しする小さな虫がいるんです。

そこで私も「葉めくり」をしてみました。
数日前ベテランさんのブログに、
このクロスジホソサジヨコバイが、載っていたんです!

うれしい・・・。

 

 ※ヨコバイの仲間は面白いよ、過去記事をみてね。

オビヒメヨコバイ
オサヨコバイ
ツマグロオオヨコバイ 1234
クロスジホソサジヨコバイ 1
キウイヒメヨコバイ






--カメムシ目 ヨコバイ科 ホソサジヨコバイ亜科--  分布:本州以南
HK



天幕を張るクモ - 2016.11.24 Thu

公園の木漏れ日の下、木の葉の上に陽光をあび白く輝くもの発見。




    
      2016.11.4

わりとよく見かける ネコハグモ(猫葉蜘蛛) の巣だ。

大きさは長手で10mm程。
以前にもブログにアップしているけれど、その時は巣は留守だったっけ。



N7785.jpg



運良くこの時は白い膜状の網の下に
小さなクモが脚をたたんでじっと隠れていた。

周囲に張った糸に獲物が掛かると
飛び出していって確保するらしい。



     N7787.jpg



ちょっと葉に触れてしまったら
警戒したのか天幕のすぐ裏に移動してしまった。

飛び出して来ないところをみると
獲物が掛かったときの振動ではないのが分かったんだ。

よく判るなあ、
なんて言ったらこの道のプロに失礼だな。

作りたてなのか天幕の形がくっきりと美しかった。






--節足動物門 クモ網 クモ目 ハグモ科--  分布:ほぼ全国
HK



陽当たりに、おかしなハエ - 2016.11.22 Tue

この季節、午後3時過ぎれば西日の時間。

一日の終わりの日向ぼっこをする妙なハエを発見。


N7833.jpg
 2016.11.13



枯葉と見分けがつかないような色で見辛いですが。



N7835.jpg



よく見ると全身のそこここの色や形がメチャ面白い。



     N7834.jpg



つい数日前に、昆虫写真のブログで見たばかりのハエだ。


ミスジミバエ(三条果実蠅)。

7〜8mm位のミバエの仲間だ。
腐った果実などを食べる。



     N7836.jpg



腰のくびれの上にあるボタンみたいなのが特に不思議だ。
どんな役割があるのだろうか・・・。





--ハエ目 ミバエ科--  分布:本州以南
ABH



ゴミで目眩まし! - 2016.11.14 Mon

草はらや木陰でこんなのを見たことはない?



     N7830b.jpg
      2016.11.12(2枚)

これはゴミグモの仲間の網だ。


N3758b.jpg
 2015.7.7(2枚)


自分の脱皮した殻や、食べた(吸った)後の虫の死骸などを

網に一列に並べておいてその先や途中に、じっとしているクモ。

どれがゴミでどれがクモか分からない。


N3760b.jpg


ゴミグモの仲間はたくさんいるが、今日のこれは

マルゴミグモ(丸塵蜘蛛)のようだ。

背中の模様がすばらしい。


     N7831b.jpg


色やその濃さ、模様の具合が個体により差があるがこれは凄いよね。

脚を畳んでいるこの状態で5mm程。
ゴミのほうが大きいよね。
こんな網を見かけたらクモを探してみて。






--クモ目 コガネグモ科 ゴミグモ属--  分布:南の地域のクモ
HK

 ※過去記事、ギンメッキゴミグモ




ツワブキの花は大人気! - 2016.11.10 Thu

いそうでいない、撮ったようで撮っていなかった黄色い蝶々。


透けて見える前翅の黒い縁模様から、

キタキチョウ のようだ。


ツワブキの花で発見。


      1450021-1.jpg
       2016.11.4(全て)




     1450028-2.jpg





ツワブキの花の蜜はよほど美味しいらしく、虫たちの人気の的だ。

↓ チョウとハチと甲虫が揃い踏み。

N7761-3.jpg

小さな黒い甲虫はたぶん

ルリマルノミハムシ(瑠璃丸蚤葉虫)

蜜よりも花そのものを食べるそうだ。



このハチは図体は大きいけれど、大人しくて
近付いても植物に触っても知らんぷりだ。

1450029-4.jpg

キンケハラナガツチバチ(金毛腹長土蜂)

と思われる。(→過去記事
ツチバチの仲間は、土に潜って黄金虫の幼虫(芋虫)に卵を産みつける。



     1450026-5.jpg


小さなハチや、モンシロチョウもいたよ。






--チョウ目 シロチョウ科--  分布:(キタキ)本州以南、(モンシロ)全国

ルリマルノミハムシ
--甲虫目 ハムシ科 ノミハムシ亜科--  分布:全国

キンケハラナガツチバチ
--ハチ目 ツチバチ科--  分布:本州以南
HK





亀の子葉虫 - 2016.10.27 Thu

子供の頃から図鑑が大好きで、今でも机のどこかに
何かの図鑑がのっている。

たばこを吸う人のちょっと一服、みたいな存在だ。


こうなると、図鑑で見たのか実物を見たのか分からない虫がいる。


けれど今日載せる虫は、図鑑でしか見たことが無い!
と、はっきりと言える個性的な虫だ。



N7680.jpg
 2016.10.18


空地の草の上にいた5〜6mm程の甲虫。

葉の色との対比で、小さくとも目に留まったのだ。
風が強くてピントの合った写真は1枚だけ。

なので上の写真をトリミングで大きくしてみた。


N7680b.jpg


亀の子、の名が付くのが納得できる姿でしょう?

たぶん、イノコヅチカメノコハムシ だと思う。

(残念ながらこの草はイノコヅチではないけど...)
カメノコハムシの仲間でも平凡な姿の種類だ。
同じ仲間にジンガサハムシというのもいる。

「陣笠」だよ、想像してみて。
ぜひ実物を見てみたいものである。







--甲虫目 ハムシ科 カメノコハムシ亜科--  分布:全国
ST



久しぶりに綺麗なチョウチョ。 - 2016.10.23 Sun

秋晴れの日、線路っぷちの道は真夏並みの日差し。

風もあり揺れる野草を眺めながら歩いていると。



N7640-1.jpg
 2016.10.18


背の高い草の合間に、チョウが1匹止まっているのが見えた。



N7643-2.jpg



込み入った模様の、大好きなタテハチョウの仲間のような感じ。



N7649-3.jpg


風に揺れた草が陰をつくると、
陽の光に照らされていた部分に、きれいな青とオレンジ色が現れた。

なんて美しい色!



しばらく見ていたら翅を開いてくれた!


N7670-4.jpg





N7664-5.jpg



この翅の表面の模様をたよりに調べてみたら、どうやら

アカタテハ(赤蛺蝶) のようだ。

広げた翅の幅で55mmくらいか。
翅のすみずみまで傷もかすれも無くみずみずしい。
羽化してそんなに時間がたっていないのかもしれないな。





久しぶりにきれいなチョウを見たなぁと、歩いていたら
10メートル程でまた一匹いた。
今度は花の吸蜜中でせわしなく、じっとしてくれない(そりゃそうだよね)。


N7677-6.jpg

さっきと同じアカタテハ、みたいだけど少し小さいな。
その場では細かい所までは分からず、家で写真を見比べてみた。

そうしたらやはり細かい所が少し違う。

     N7678-7.jpg

この写真に丸を付けてみた↓ 良かったらさっきの翅を広げたアカタテハと比べてみて。

     N7678-b-8.jpg

[相違点]
・右上の丸の辺りが、アカタテハのように縁どられていない。
・左下の丸の中の白点の形や並び方が異なる。


というわけで、こちらは

ヒメアカタテハ でしたー。




図鑑のページに並んで載っている異なるチョウを、すぐ近くで見ることが出来た。

なんてうれしい!






どちらも --チョウ目 タテハチョウ科--  分布:全国
ST-MB



NEW ENTRY «  | BLOG TOP |  » OLD ENTRY

プロフィール

Yaruqi

Author:Yaruqi
Zubolaの奥、Yaruqi です。

カメラで
昆虫採集、植物採集しています。
東京都市部の住宅地で
どれだけ採集できるかな?

過去記事もぜひ見て下さいね!

なお、動植物の同定は
正確ではありません。
 
 

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

昆虫いろいろ (15)
昆虫-チョウ目 (77)
昆虫-ハエ目 (31)
昆虫-ハチ目 (17)
昆虫-カメムシ (40)
昆虫-カメムシ目カメムシ以外 (32)
昆虫-甲虫目 (46)
昆虫-バッタ目 (17)
小動物 (15)
蜘蛛 (26)
きのこ・菌類など (1)
単友(単子葉植物の雑草友の会) (13)
空地道草コレクション (89)
どどあっぷ (50)
今月の一点 (14)
Z-形態考 (6)
Z-今夢中 (3)
未分類 (6)

ブロとも一覧


M.Tamatsuのイラスト・表現館 -Kikkai-

Zubolaですが。

リンク

このブログをリンクに追加する

検索フォーム

RSSリンクの表示

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR