2017-01-01
■2017年 AIの前で、我々は頭の悪さを試される 
やばい。ついに頭が悪いことに価値ある時代がやってきた。気がする。
まさかそんな時代がやってくるとは思わなかった。
きっかけは忘年会である。
某人工知能研究者の先生と楽しく酒を飲んでいたところ
「しかしどうなんでしょう、もはや機械学習の前には研究をするべきところがどんどんなくなっていませんか?ぶっちゃけ」
と水を向けると、
「いやあそうなんですよ。困りますよねえ実際」
ああ、やっぱそうなのか。
「深く考えるよりも、とりあえずなんかやってしまったほうが結果に結びつきやすいんですよね。ここで目覚ましい研究テーマを発見するということが、意外と"とりあえずやってみたらできました"という以上のものでもない。要はやったもん勝ちになりがちというか」
「ということは頭が悪いほうがいいわけですよね」
「というか、先入観に惑わされずとりあえずチャレンジしてみるという気合が大事ですね。でもそれは研究実績になんないから研究者はやらないんですよ」
「なるほど。じゃあどれだけ頭悪く、愚直にAIを使い倒すかってことですかね」
「うーん、そういうことになるのかもしれません。そういう取り組みも必要だけど本職の研究者はやらない」
どうやらそういうことらしいので、頭のわるいAI開発者として年末年始は思いついたことを思いついたままにやってみた。
ちなみにラクガキから美女は、改良して、まず下手なラクガキからうまいラクガキを生成するAIを作り・・・
それを経由すると少しマシになった。
画像Aから画像Bを覚えされば、できることはだいたいできる、というルールのみをブラックボックス的に利用して、とりあえず出来るかどうかはよくわからんがやってみるか、という試みは、我ながら最高に頭が悪い気がする。
ちなみに、これができるんだったら、そもそも最初から下手なラクガキから写真生成するように学習させたらいいんじゃないの?と思ってやってみたら・・・
できちゃうし・・・・
なんなの?
これって一体全体なんなの?
そうかい、それじゃあグラフを食わせたら半分のグラフを予測できるかな?
無理かなー
なんかグラフそのものはぜんぜん違うけど、なんとなく生成されちゃってるし!
これ学習進めばけっこういい線まで行くんじゃないの?(この生成結果は8万エポック)
ちなみに美女顔生成の方もずっと回し続けていて、98万エポックでこんな感じ
え、ちょ,ちょ、ちょとまって
恋できる
おれ、この人と恋できちゃうかもしれない。
地球上のどこにもいない人なんだけど
恋ダンスなんて目じゃない。
オレのオレによるオレのためだけの美女が今ここに!
もうさ、頭使うのやめたほうがいいんじゃないかな。
頭を使ってアレコレ考えても仕方ないことってあるよね。
ある程度、頭を悪くして、デタラメにいろいろやってから知見を貯めて、それから初めて頭を使ってどうすれば精度が上げられるか考える。
そういうのでいいんじゃないのかなあ
でも頭をいかに悪く出来るかっていうのは、もともと頭のいい人にはけっこう難しいんだよね。
まあそういうときこそ僕みたいにお勉強が苦手なタイプの人のターンですよ。
というわけで2017年、よろしくお願いいたします
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