石川トキが トリ 持つ縁 保護活動・羽咋の村本さん
佐渡からカレンダー届くトキの保護活動で知られる日本中国朱鷺(とき)保護協会名誉会長の村本義雄さん(91)=羽咋市上中山町=の元に、昨年十一月に同市を訪れて村本さんの活動の話を聞いた新潟県佐渡市の男性から新年のカレンダーが届いた。同封された手紙には、「来年は子どもたちを連れて行きます」と記され、村本さんは、自身の思いを佐渡市の児童たちに伝える日を心待ちにしている。 送り主は佐渡市の「佐渡生きもの語り研究所」の斎藤真一郎副理事長(55)。JA佐渡の視察団の一人として羽咋市を訪れた。カレンダーは「佐渡の田んぼのカレンダー2017」のタイトルで、十一月の写真には田んぼで休むトキを掲載している。斎藤さんは昨年、「トキと共に持続可能な農業」に取り組んでいるとして、毎日新聞社主催の「毎日農業記録賞」一般部門で最優秀賞の中央審査委員長賞を受賞し、活動を伝える新聞も同封されていた。 佐渡市の一行に対し、村本さんは自身の活動を紹介する一方で、「トキは佐渡だけのものでなく中国のものでも石川だけのものでもない。世界の保護鳥としてもう一度生息できる環境をつくることが大切。そのために、環境を守っていく子どもたちに問い掛けることが必要だ」と力説した。 斎藤さんの手紙には村本さんの思いを受け止めるように「改めてトキへのまなざしを持って農業に取り組んでいくことを強く思いました」とつづられていた。村本さんは自身のトキの保護活動が六十年を超え、とり年の新年に「活動がさらにはばたくことがあればうれしい」と話している。 (小塚泉) PR情報
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