ドバイ=渡辺淳基
2016年12月31日23時09分
イラクの首都バグダッドで12月31日朝、市場を狙ったテロとみられる爆発が2件相次ぎ、買い物客ら計25人が死亡した。1件は自爆とみられる。過激派組織「イスラム国」(IS)系のメディアが事件後、「イスラム教シーア派を狙った」とする犯行声明を出した。
ISは2015年後半からイラク国内の拠点を相次いで失うなど守勢に回る一方、都市部を狙ったテロで存在感を誇示している。昨年7月にはバグダッド中心部で商業施設が狙われ、200人以上が死亡した。
イスラム教スンニ派を標榜(ひょうぼう)するISは、イラクの多数派シーア派を標的にすることで社会の分断を目指している。しかし実際には、多数のスンニ派がテロの犠牲になっている。(ドバイ=渡辺淳基)
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朝日新聞国際報道部