ボミちゃん５冠に「幸せ」　賞金８００万円に１０台目ベンツまで

　日本女子プロゴルフ協会（ＬＰＧＡ）は２０日、東京都千代田区のザ・キャピトルホテル東急で、今季の年間表彰パーティー「ＬＰＧＡアワード２０１６」を開き、２年連続賞金女王のイ・ボミ（２８）＝韓国＝が年間最優秀選手賞など５冠に輝き、１７歳の畑岡奈紗（茨城・ルネサンス高）は敢闘賞を受賞した。会場には今季のレギュラー、ステップアップ（下部）、レジェンズ（シニア）の各ツアー競技優勝の３９選手がドレスアップして勢ぞろいした。

　２０１６年の締めは、チマ・チョゴリでステージに立とうと決めていた。「去年は赤いドレスを選んだんですけど、私の人生の中でチョゴリを着て舞台に上がれることはなかなかないから」。薄ピンク色に身を包んだイ・ボミ。昨年の賞金女王＆平均ストローク１位＆メルセデス年間最優秀選手賞に、今年は新設されたＬＰＧＡ資生堂賞、メディア賞のベストショット部門を加え、５冠でフィナーレとなった。

　「苦しかったのはやっぱり９月頃かな。体も心も疲れて落ちて、ゴルフのことを考えたくない、韓国に帰って休みたいって毎日お母さんに訴えてた。だけど、みんなに助けてもらって…今は本当に幸せ」

　プレーの強さと内面・外面の美しさを兼ね備えた選手として受賞第１号となった資生堂賞には「ビックリです。私、いつも資生堂のファンデーションにお世話になってて。そのおかげ」とサービストークもバッチリ。さらに、記者投票によるメディア賞で、今季初勝利を決めた３月のヨコハマタイヤＰＲＧＲレディス最終日１８番ホールの第２打が選ばれ、「１００回やってもできない、２００点のショットです。だからホントはちょっとは期待してましたけど（笑）。でも、あの一打を選んでもらえるなんてうれしい。感激です」。

　この日は一打もストロークせずに最優秀選手賞５００万円、ビューティー大賞３００万円と合計８００万円の賞金に、副賞ベンツまで手にした。「幸せですよね、私。なんでしんどいなんて言ってたのかな。来年は何が一番大事かをよく考えながら計画を立てて頑張っていきます。ベンツはこれで１０台はもらったけど、運転免許を取るのは今オフもおあずけですね」。ちゃめっ気たっぷりの笑顔で１年を終えた。　（月橋文美）