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【格闘技】

田中恒成、余裕で前日計量パス

2016年12月31日 紙面から

計量をパスし余裕の表情を見せる田中恒成=名古屋市中区で(芹沢純生撮影)

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 大みそかに全国3会場で行われるボクシングの5大世界戦の前日計量が30日、各地で行われた。WBO世界ライトフライ級王座決定戦で日本人最速となる8戦目での2階級制覇を目指す田中恒成(21)=畑中=は調整が順調でリミットより100グラム軽い48・8キロで一発パス。一方、対戦相手のフエンテスはトイレに行ったり急きょ髪を切ったりと4度目でようやくクリアする苦戦ぶりだった。他の4試合の出場選手たちも全員計量をパスした。

 決戦前日、田中とフエンテスの明暗が分かれた。

 田中は試合前のスパーリングを100ラウンドとこれまでの倍近くまで増やし、カロリー計算も万全。リミットより100グラム軽い48・8キロに、ガッツポーズを見せた。「去年の大みそかは減量に苦しんだが、今回はいい形。俺が勝ちます」と明るい表情で言い切った。

 対照的にフエンテスは、下着を脱いでも50グラム超過。近くの美容室に駆け込み、両サイドの髪を刈り込んで50分後に再登場。48・9キロで乗り切った。持ち込んだグローブの使用を認められず、陣営が「彼(フエンテス)は、台所用のグローブ(鍋つかみ)でも構わないと言っている」と強がる一幕もあった。

 ドタバタ劇の間も、用意された雑炊を頬張って英気を養った田中。2階級制覇へ、舞台は整った。 (志村拓)

 

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