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【プロ野球】

吉川尚 来春キャンプ1軍スタート

2016年12月31日 紙面から

 二兎(にと)を追う。来季の責務は「勝利」と「育成」の両立だ。大補強に成功した巨人・高橋由伸監督(41)が来春キャンプでドラフト1位の吉川尚輝内野手(21)=中京学院大=を1軍スタートさせる意向を固めた。

 このオフはFA市場から陽岱鋼、山口俊、森福を獲得。トレードで吉川光を手に入れ、外国人もマギーと守護神候補のカミネロ。総額30億円とも言われる“爆買い”は、指揮官も「層も厚くなるし、高いレベルの競争になる」と大歓迎だ。

 一方で、1年勝つだけでは満足はされない。老川オーナーが「3つの要素がある」として指摘するのは、(1)主力の充実(2)若手の成長(3)補強組の成功−。「どのように(選手を)使うか。3つの要素があるので、打順も守備位置も、どう組み合わせるか。監督の方で意識してやってくれると思っている」。最大のポイントは若手の成長になる。

 優勝した代償として若手の台頭にフタをしてしまっては、常勝軍団にはなりえない。来季の覇権奪回は最低条件として、その後に続くタネもまかなければならない。吉川尚の1軍抜てきも、その1つ。高橋監督には、統率者としての手腕が試される。 (井上学)

 

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