順調に建設工事が進む新石川県立中央病院=金沢市鞍月東2丁目
石川県は、建設中の新県立中央病院(金沢市鞍月東2丁目)を2018年1月初旬に開院する方針を固めた。17年末から18年の年始にかけて医療機器、設備や患者の移送作業を行う。がんや救急、周産期医療を一層強化した拠点として、県民の健康、安心安全に貢献する。
15年3月に始まった工事は順調に進んでおり、16年末の時点で進ちょく率は60%となっている。鉄骨は屋上まで全て組み上がり、現在は外壁と内部の間仕切りの一部などの設置が行われている。
今年4月に外壁工事が完了し、新年度は主に水回りや電気、ガスの配管などの工事を実施、9月には建物が完成する。
その後、MRI(磁気共鳴画像装置)やCT(コンピューター断層撮影装置)といった大型装置の取り付け作業、新しい電子カルテシステムの操作訓練などを経て、年末年始に移送作業を行う。この期間は外来診療を行わず、自宅で過ごす入院患者が多いため、移送に伴う影響を最小限に抑えられるという。
移送作業を終えた旧病院の建物は19年までに取り壊し、駐車場とする。現時点でも、来院者用の駐車場は工事開始前の600台分を確保しているが、取り壊し後は900台分に増える。