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入院中、とろとろと浅い眠りについていた。
夢を、たくさん見ていた。
体は、点滴にふんじばられて、1ミリも動かせない。
眠くなる薬がどっさり投入された点滴パックが減るのを
見つめながら、私は、小さな子どもが、高いところに立つ夢をみていた。
私の育った施設には、高いところなどなかった。
せいぜい、大きなサイコロのぬいぐるみ約40センチ(多分)がいいところ。
ソファーや、ソファーを足がかりに登れる出窓や、たんすや、テレビなどなく、
子どもたちは、物理的リスクの異様にない部屋で、たんたんと過ごしていた。
その一方で、そこは戦場であった。
どこかで、施設の入所理由と対応をトリアージにたとえる表現をみた。
私は・・・トリアージをつけるような状況は一次的であり、可及的速やかに(!!)
その状況は平常時に戻るべきなのだと思った。
子どもは、その、一次的状況に晒され続けるべきではない。
大きなサイコロのぬいぐるみのほかに、大きな積み木があった。
家庭では、保有しきれないような、巨大な積み木。
でも、私が必要だったのは、子どもに必要なのは、
大きなぬいぐるみでも積み木でもなかった。
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私は、不眠が病的な域に達しており、
睡眠薬を常用している。
入院に際しては、その点について、精神科の主治医と皮膚科の主治医、
皮膚科の主治医のいる病院の精神科の医師とで、私を含めた
打ち合わせが行われた、問題になっているのは、薬の種類と量であった。
私は、睡眠時間がとても短い。短くて済むわけではなくて、
眠れないのだ。そして、眠れないことをつらいとも思わない。
Nekokoと、Nekoko夫と、ほぼいっしょにくらしている。
けれど、彼らと同居はしていない。私は、私のペースで
眠れる場所を、いまのところは、必要としているからだ。
打ち合わせの挙句の果て、入院中の睡眠薬が、極度に減った。
私は不安だった。眠れるのかと。だれか、知らない人と共同生活を
送る、そのことは私のトラウマに抵触するかもしれない、それでも、
私は、眠れるのかな、と。
はたして、わたしは、入院中、ぐっすりと眠りこけていた。
定期的に行う点滴の最中、その後。
職場から持ち帰って行っている仕事のさなか。
とろり、と眠りは落ちてくる。
ひたすらに、浅い夢を見ながら、眠っていた。
私は。私は固定的環境にまだ適応できていないと思う。
知らない場所でなら、とろとろと、浅くて心地の良い眠りに
体を任せられるのだ。
私は、私の今の環境に、適応できていない。
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・帰宅後、猫は思い出したようだった
cheeseは、退院しても、猫はcheeseのことを忘れていると思っていた。
cheeseは、猫がわすれっぽい生き物であることを本で読んで知っていたし、
覚える必要のないだれかを忘れる、短期間のうちに。という発想は、
cheeseも慣れ親しんだものであったから。
はたして、ねこは、帰宅した(帰宅!)cheeseを一目見て、階段を駆け上がって、
めいめいに落ち着く場所に隠れた。
Nekoko宅にお客が来たときと同じ対応。だが、しかし。
小一時間もすると、猫はそっと押入れから這い出してきて、
cheeseを遠巻きに、あるいは近くでじっと見つめてくる。
匂いをかぐ。ぽわぽわの肉球で、ほっぺたを触ってみる。
お客様にはそんなこと、しない。
cheeseといちばん仲良しの猫が、ひざに飛び乗って、cheeseのおなかを
もみ始めた。この子の、首根っこの、香ばしいような匂いを、cheeseもよく
知っている。鼻キス(猫は、親しい生き物の鼻に、鼻をくっつけてくる)。
猫は思い出したようだった。私も。私も、猫を忘れていなかったようだ。
・猫なわたし
私は。
私は、猫よりも、固有の誰かを忘れていた。
私が入院しただけの期間、だれかが私のそばにいなかったら、
私はその人の顔をわすれる。名前をうしなう。失う、失うという言葉がふさわしい。
そこになかったのと同じことになるからだ。
私は、猫よりもなお覚えが悪い側面があった。
そのことを、忘れないようにしたい。
*あくまで、私個人の問題です。私の内部を、私の言葉で書いたにとどまることをご了承ください。
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「んーこりゃじんましんだね。入院すっか??」
とかるーく医師は言った。
Cheeseは、あるシンクタンクで働いている。
この度の政権交代で、職場には軽い混乱が起こっている。
Cheeseは、ある赤めの施設で育っている。
また、シンクタンクの従来の需要層であり上顧客である
ある種の集団(あるいは、皮肉げに、階層)は、権力という
後ろ盾を失った。cheeseをこの業界に押し上げたパワーのこと。
この業界の顧客の、手持ち資金のこと。そんなわけで、
cheeseの職場は、いま、軽い混乱が起こっている。あとは推して知るべし。
cheeseは、Nekokoに出会う前、風邪でたった一日工場への出勤を、
許可を得て、休んだだけで、クビになったことがある。
cheeseは、体調を崩して(あるいは、それ以外の事情で)、
休むことに軽いトラウマがある。
cheeseは、Nekokoに、「無理するくらいならシゴトヤメナサイガー」と
きれられることがある。cheeseは、出勤日が、保有時間がそこに存在
するかぎり出勤すると思う。そこに、労働者の権利云々は存在しない。
労働者には権利があり、休暇はとるべきで、企業はそれを妨害するべきではない。
・・・のだが、自分に限ってはそうではなく、くまなく働くべき、という
自分の因果律に基いて、体が勝手に、朝、朝食を取り、化粧をして、
スーツを着こんで出撃するわけである。ああ、だめな自分。
こんなわたしが、「ちょっと、今の職場、やばいかも」な状態で、
「入院すんので、やすみまーーす!!」と言えるか??
いえないわけである。医師に「入院するか??!!」などといわれたとき、
医師をひっかかなかった自分を誉めたい。
医師は悪くないし、私の体は悪いし、私の体が悪くなるのは、労働市場上、
織り込み済みのリスクなのだ。
そうとはいえども、医師の「入院すっか??」とのことばに、
薄く殺意を感じていた自分を記録に残しておこうと思う。
今日は、このへんまで。
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最初は、かゆいだけであった。
私は、ぽりぽりとわき腹を掻きながら、自宅のベットに横たわった。
途中、かゆくて、目が覚めた。
次の日、目を覚ましたときには、右手指が曲げられないほど腫れ上がっていた。
Nekoko家に朝食をとるために出向き、Nekokoに手をみせたところ、
「・・・じんましんかなあ。普通、すぐひくんだけどね」と言って、
メニューを変更してくれた。私は、朝、Nekoko家で、ごはんと味噌汁と、牛乳と
たまご料理の朝食をとり、コーヒーを飲む。たまごや牛乳は悪いかもしれない、といって
Nekokoはありあわせの野菜でスープをつくってくれた。それから、かゆみ止めの塗り薬
の売薬を手渡して、職場にももっていくように私に言った。
出勤後も、指が曲げられない。鉛筆がまげられないほどに腫れ上がった頃、
・・・そうだ。病院に行こう。と思いついた。
ユリ・イカである。
私は、体がそれほど丈夫ではない。
Nekokoは、私がちょっとでも咳をすると、すぐに、病院に行け、と言い出す。
そのしつこさは、ちょっとしたもので・・・(笑)
「病院に、いきなさーい!!(あるいは、いったの??、予約取った??)」は、
Nekoko夫と私の間では、Nekokoの物まねネタになるくらいである。
私は、それで、病院に行く。
風邪を引くこと。体調を崩すこと。それと、病院に行くこと。
それらが私の中ではつながっていなかった。
ほんとうだ。Nekokoに言われるまで、病院にいこうなど思いつきもしなかった。
今回、最大の収穫は、自力で、病院に行くという決断をくだしたことである。
職場近くの皮膚科に二日ほど通った私は、医師に、
「・・・紹介状書いてあげるから、大きな病院にいったほうがいい」と
アドバイスを受ける。
紹介状を受け取った私は、その病院に連絡し、予約を取って、職場を早退した。
えらいぞ、自分。
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