2017年1月1日00時00分
天皇陛下の退位を可能とする特例法について、政府は、今回の退位が将来の先例とならないよう、前文か1条に「今上天皇固有の事情」を書き込む方向で検討に入った。天皇陛下が重視してきた公的行為が、高齢などで困難になった一連の経緯を明記。ほかの天皇に当てはまりにくい個別の事情を記すことで将来の天皇の退位とは切り離し、皇位継承の安定性を維持する狙いがある。
複数の政府関係者が明らかにした。政府は、特例法の目的を示す前文か1条に、陛下が退位する理由を時系列で記すことを検討。具体的には、被災地訪問などの公的行為を大切にしてきた陛下が、高齢や健康状態によりお務めが困難になってきた現状に心を痛めており、国民の多くが退位に共感している――といった経緯を盛り込む方向だ。
政府は当初から、将来の天皇も…
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朝日新聞官邸クラブ