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【コラム 撃戦記】

格の違いを見せつけた

2016年12月31日 紙面から

 村田が世界前哨戦を鮮やかなKOで決めた。182センチの村田を上回る187センチの長身サンドバルを沈めたのは3回。狙っていた右だった。サンドバルは本来、KO率71%の強打を武器に序盤から打撃戦でペースをつかむタイプだが、この日は左右に上体を振り、KOを意識する村田の打ち気をうまくかわしていた。

 だが、村田はその戦略の上を行った。空振りが目についたのも2回まで。3回終盤には磨き上げた右ストレートを相手のあごに決め、腰砕けにした。ロンドン五輪金メダリストの格の違いを見せつけた形だ。

 これで4連続KO。文句の付けようがない。一戦ごとに進化を見せている。7戦目あたりから攻撃が進化した。「次に世界があっても」の声に「きょうの相手も良かった。最短距離で走って来たので世界をやりたいです」とキッパリ。期待できる。 (格闘技評論家)

 

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