WBOライトフライ級王座決定戦12回戦は、同級2位の田中恒成(畑中)が1位のモイセス・フエンテス(メキシコ)に5回1分52秒でTKO勝ちし、井上尚弥(大橋)と並んで日本選手最速となるプロ8戦目での2階級制覇を達成した。

 WBAフライ級王者の井岡一翔(27=井岡)は4度目の防衛を目指し、同級暫定王者のスタンプ・キャットニワット(18=タイ)と王座統一戦に臨む。

 IBFスーパーバンタム級5位の小国以載(28=角海老宝石)は初の世界戦で、同級王者のジョナタン・グスマン(27=ドミニカ共和国)に挑戦する。

 WBAの前スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志(ワタナベ)が王座復帰を目指し、同級スーパー王者ジェスレル・コラレス(パナマ)と再戦する。

 37歳の内山が勝てば、長谷川穂積の35歳9カ月を抜いて世界王座奪取の国内男子最年長記録を更新する。

 ライトフライ級王者の田口良一(ワタナベ)は5度目の防衛を懸け、同級3位のカルロス・カニサレス(ベネズエラ)と対戦する。


世界戦

◆WBOライトフライ級王座決定戦12回戦

◇岐阜メモリアルセンター


モイセス・フエンテス(29=メキシコ、同級1位)5回TKO田中恒成(21=畑中、同級2位)

【5回】序盤から終始優勢で試合を進めた。的確にパンチを当ててダメージを与え、5回に連打で仕留めた

<田中コメント>

「チャンピオンになれて良かった。2本目のベルトを獲得できたが、本当の意味で目指している場所ではない。まだまだ頑張っていく」

1回、モイセス・フエンテス(左)を攻める田中恒成(共同)
1回、モイセス・フエンテス(左)を攻める田中恒成(共同)

◆WBAフライ級タイトルマッチ12回戦

◇京都市・島津アリーナ京都


井岡一翔(27=井岡、同級王者)   スタンプ・キャットニワット(18=タイ、暫定王者)


◆IBFスーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦

◇島津アリーナ京都


ジョナタン・グスマン(27=ドミニカ共和国、同級王者)   小国以載(28=角海老宝石、同級5位)


◆WBAスーパーフェザー級タイトルマッチ12回戦

◇東京・大田区総合体育館


ジェスレル・コラレス(25=パナマ、同級王者)   内山高志(37=ワタナベ、同級2位)


◆WBAライトフライ級タイトルマッチ12回戦

◇東京・大田区総合体育館


田口良一(30=ワタナベ、同級王者)   カルロス・カニサレス(23=ベネズエラ、同級3位)