ボクシングの前WBO世界ミニマム級王者・田中恒成(21=畑中)が5回TKOで井上尚弥と並び日本人最速となる8戦目、さらに井上を抜き2カ月早い21歳6カ月で国内最年少で2階級制覇した。

 序盤からWBO世界ライトフライ級1位モイセス・フエンテス(29=メキシコ)をフットワーク、スピードで圧倒。右ストレートを効かせロープ際に追いやると連打し、5回1分52秒TKO勝ちした。快勝に田中は「1年前に言ったことですけど、年内ギリギリに2階級制はできて良かったです。2本目のベルトはかたちだけ。目指すところはまだある。皆さんにまだまだおもしろい試合を見せたい」と笑顔で語った。

 IBF世界ライトフライ級王者八重樫東、WBA同級王者田口良一との統一戦には「今はライトフライ級でどのようなこと、結果が残すことができるか。日本人が3人もチャンピオンにいるのはなかなかない。先輩はどう見ているか分からないですが、先輩たちにチャレンジしたい。やりたいばっかりです」と意欲を見せた。