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第一原発タービン建屋 汚泥処理課題に 汚染水かき混ぜ回収検討

 東京電力福島第一原発1~3号機のタービン建屋で高濃度汚染水の底にある汚泥の処理が新たな課題となっている。東電は汚泥を直接吸い出すのは難しいとして、汚染水をかき混ぜて汚泥を回収する手法を検討しているが、効果や安全性は不透明だ。

 1号機のタービン建屋には深さ80センチほどの汚染水が残っており、放射性物質を含む2センチほどの汚泥が沈殿している。東電は来年3月までに、ポンプを使って約5300トンの汚染水を抜き取るとしている。2、3号機のタービン建屋内の汚泥の量は判明していないが、汚染水は平成32年度内に移送を完了させるとしている。
 東電は汚染水を抜き取る際、「攪拌(かくはん)機」と呼ばれる特殊な機材で汚染水をかき混ぜ、汚泥を浮かせてこし取る方針だが、汚泥をどの程度除去できるかは見通せていない。さらに、汚泥と混じり合った汚染水が外部に流出する危険性があり、原子力規制委員会は26日の会合で「攪拌を始める時期を検討すべき」と東電に注文した。
 汚泥が取り除けずに乾燥した場合、作業員の被ばく線量が高まる上、解体の際に放射性物質が外部に流出する可能性がある。東電は「安全性や効果を十分に検討したい」としている。

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