【ソウル聯合ニュース】韓国海軍は26日、2014年4月に南西部、珍島沖で発生した旅客船「セウォル号」沈没事故の原因をめぐり一部で取り沙汰されている潜水艦との衝突の可能性を否定した。
海軍関係者は同日、国防部での会見で、インターネット上で公開された「セウォルX」と題したドキュメンタリー動画に対する軍の立場を問われ、潜水艦衝突説は「事実ではない」と答えた。
この動画は25日に「ネチズン捜査隊ジャロ」と名乗る投稿者が動画投稿サイト「ユーチューブ」に掲載した。珍島海上交通管制センターに保存されたセウォル号のレーダー映像を根拠に、セウォル号沈没の原因が貨物の過積載や固定装置の不具合などではなく、外部からの衝撃、特に軍の潜水艦による衝撃の可能性があると主張している。
海軍関係者は「(セウォル号が沈没した海域の)水深は平均37メートルで、軍潜水艦と衝突した可能性があるとの主張は全く事実ではない」と述べた。事故当時、周辺で実施された作戦や訓練はなく、海中も潜水艦が潜航できる環境ではなかったと説明した。