釜山の日本総領事館前に少女像…市民団体が設置

読売新聞 / 2016年12月30日 19時54分

釜山の日本総領事館前に設置された少女像=井上宗典撮影

 【釜山=井上宗典】慰安婦問題をめぐる昨年12月の日韓合意に反対する韓国南部・ 釜山 プサン の市民団体が30日、市中心部にある日本総領事館前の公道に慰安婦を象徴する少女像を再び設置した。

 公道を管理する釜山市東区は28日、一時設置された少女像を強制撤去していたが、一転して設置を容認した。ソウルの在韓日本大使館前に続く少女像の設置に日本政府は強く抗議しており、今後の日韓関係の新たな火だねとなるのは必至だ。

 東区は28日、道路法違反を理由に少女像を強制撤去したが、市民団体は少女像の返還を区に求め、区役所には住民らからの抗議が殺到していた。 朴三碩 パクサムソク 区長は30日に記者会見し、少女像設置について「我々は止められない立場だ」と容認し、強制撤去も行わない方針を示した。「少女像の設置は国家間の問題でもあるが、自治体の首長としてはこれ以上耐えられない」とも述べた。

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