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【2016お騒がせな人選手権(8・完)】
鳥越俊太郎氏は「都知事選出馬を後悔していませんか?」の問いかけに、大きく首を振った
高橋さんは名刺を鳥越氏の周囲にいた陣営幹部に渡した。相手は民進党に所属する某区議会議員だった。だが、高橋さんを待っていたのはこんな声だった。
「何やってんだ、こんなところで」
食い下がる高橋さんに区議は追いうちをかけた。
「あんた、有権者じゃないだろう?ほかのところで支持者を集めて勝手にやればいい」
高橋さんは黙って鳥越氏の選挙カーの前を離れた。このやり取りが終わるのを見計らったように鳥越氏が登場した。
鳥越氏の行くところ、選挙戦後半には、「原発再稼働を許さない」「安保法改正反対」といったバッジをつけているような人ばかりが目立っていた。銀座4丁目の演説の際、聴衆は同じ日に同じ場所で演説した小池氏の3分の2もいなかった。
結果、鳥越氏の得票数は約135万票、小池氏の半分にも満たなかった。宇都宮氏が「野党側の惨憺(さんたん)たる敗北」と総括した通りの結果だった。鳥越氏は無党派の風を甘く見たのだ。
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