ソウル=牧野愛博
2016年12月30日20時51分
北朝鮮は30日、金正恩(キムジョンウン)委員長が軍最高司令官に就任して5年を迎えた。正恩氏は軍の反乱を警戒して肥大化した利権を抑える一方、災害復興や施設建設に軍人を大量動員した。兵器の老朽化や燃料不足が目立つ兵力を、核兵器や弾道ミサイルで補おうとしている。
朝鮮中央通信によれば、北朝鮮では今月下旬から各地域や団体が正恩氏の司令官就任5周年を祝う行事を開催し、改めて忠誠を誓っている。
正恩氏は就任後、軍幹部を次々に更迭。軍の経済利権を奪うことに全力を挙げた。同時に軍の反乱も極度に警戒。韓国政府などによれば、軍部隊の現地視察では兵器をすべて武器庫に封印させ、日程を直前まで明かさないという。
一方、「万里馬運動」と呼ぶ大…
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朝日新聞国際報道部