福岡県春日市・那珂川町連続放火事件、元消防団員、藤崎稔被告(45)懲役13年実刑判決
ごみ袋にライターで火を付けて住宅など4棟を全焼
川畑登美夫さん(当時75歳)を死亡させる
福岡県春日市・那珂川町連続放火事件、元消防団員、藤崎稔被告(45)懲役13年実刑判決
福岡県春日市や同県那珂川町で起きた連続放火事件で、現住建造物等放火罪などに問われた同町の元消防団員、藤崎稔被告(45)に対し、福岡地裁(松藤和博裁判長)は7日、懲役13年(求刑・懲役14年)を言い渡した。
松藤裁判長は「就寝中の深夜に放火したのは悪質で住人を死亡させた結果は相当重い」と指摘。弁護側は心神耗弱状態だったと主張したが、松藤裁判長は「完全な責任能力を有し」と退けた。
判決によると、藤崎被告は消防団員だった2005年12月8日午前3時ごろ、春日市でごみ袋にライターで火を付けて住宅など4棟を全焼させ、川畑登美夫さん(当時75歳)を死亡させるなどした。
(毎日新聞 2016年6月7日【宗岡敬介】)
福岡連続放火事件とは?
2005年以降、藤崎容疑者の住む那珂川町周辺で約110件もの不審火事件が起きていました。そして、2014年12月に廃材を燃やした疑いで藤崎被告が逮捕され、これまでの110件もの不審火事件への関連が疑われました。
藤崎被告は2014年に消防団員を辞めていますが、すなわち、消火活動をしながら、10年近くも放火を続けていたとみられています。
逮捕された事件については、「ウサ晴らしでやった。あれほどの火災になるとは思わなかった」と言っています。
藤崎被告の実家は裕福で、立派なお宅に姉夫婦と同居していたとされています。とても放火などするような人ではないと近所の方も言っていました。