トルコとロシアの関係が緊密になりつつあることは、シリアでの停戦での共同イニシアティブがそれを示していますが、下記の通り、トルコの対欧米不信感と、ロシアのトルコに対するる協力はさらに進んでいるようです。
ご参考まで

エルドアン大統領は、ＩＳと戦うための欧米有志連合は、トルコのＩＳとのal bab 戦闘で、何の支援もしていないと非難するとともに、トルコの国境からくるテロの脅威に対して手をこまねいているとも非難した。
エルドアンは更に、トルコの度重なる「テロ組織を区別すべきではない」との呼びかけにもかかわらず、欧米は公然とテロ組織を支援していると攻撃した（ＹＰＧに対する支援のことと思う）
エルドアンは更に、彼らはテロ祖期には武器は供与していないと抗弁しているが、信用できないとした。
とくにＹＰＧに対する武器供与は直接トルコ人の流血をもたらしているとした由

これに対し、ロシア空軍機（複数）は28〜29の夜、al bab の南部でＩＳの支配地域に対する空爆を行った。
この空爆の発表は、トルコ・ロシア仲介の停戦発表後に行われたが、ロシア機のal bab 空爆は初めてのことである。

http://www.aljazeera.net/news/international/2016/12/29/أردوغان-التحالف-لا-يساعدنا-وأميركا-تدعم-الإرهابيين
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2016/12/29/غارات-روسية-على-الباب-السورية-المحاصرة-من-تركيا.html
エルドアンの欧米非難は、一方でトルコと協力しながら、他方でトルコの天敵たるクルド勢力を支援するという、オバマ政権の矛盾した政策のもたらした当然の結果であるが、それにしても、ロシアがむしろ米国にとって代わって、トルコの同盟国的役割を果たすことになっているのは、中東全体の安定から見ると、非常に気にかかるところではあります