蹴球探訪
奇跡の初優勝見えた レスター・岡崎が激白「試合後はいつも悔しい」(4月27日)
【サッカー】鹿島 柴崎2アシストで決勝へ2016年12月30日 紙面から
◇天皇杯<準決勝> 鹿島2−0横浜Mサッカーの第96回天皇杯全日本選手権(日本サッカー協会、Jリーグ主催、共同通信社、NHK共催)第9日は29日、大阪市のヤンマースタジアム長居などで準決勝2試合が行われ、J1王者の鹿島と初制覇を狙う川崎が来年1月1日に大阪府吹田市の市立吹田スタジアムで開催される決勝に進んだ。鹿島は土居と鈴木の得点で横浜Mを2−0で退け、第90回以来6大会ぶりとなる決勝へ。川崎は終盤、谷口の決勝ゴールで大宮を1−0で下して初の決勝進出となった。 いい攻撃はいい守備から、というお手本のような鹿島の先制点だった。 前半41分、横浜Mの斎藤に縦パスが入ると、その背後から永木がプレッシャーをかける。「(守備で)前にいくのが自分の強み。寄せのスピードが生かせれば、奪えると思った」との勝算通り、パスは斎藤の足元に収まらず前方にこぼれる。土居が拾い、右にはたくと、赤崎が右サイド深くに展開。柴崎の右クロスにゴール前に駆け上がっていた土居が頭で合わせ、均衡が破れた。 2トップ、2列目の両アタッカーが流動的にゴール前に顔を出す横浜Mの攻撃にうまく対応できず、序盤は押し込まれる展開。だが「今は悪い時間帯にうまく持ちこたえられている」と土居。前半35分にはGK曽ケ端が裏を取られるも、複数の選手がゴールマウスをカバーして絶体絶命の危機をしのぐ。「攻め込まれていたけど、やられる気はしなかった」(昌子)にうそはない。クラブW杯で世界の強豪と渡り合えた自信からか、劣勢のように見えて、どこか余裕があった。 後半28分には相手のミスに乗じてのショートカウンターでダメ押し。先制後は守備を固めて相手の攻撃をはね返しつつ、隙あらば追加点という、終わってみれば、鹿島の強さばかりが際立つ試合となった。 ただ、もう一つ仕事が残っている。「まだ何も勝ち得たわけではない」とはこの日2アシストの柴崎。J1は制度の恩恵、クラブW杯も勝ちにいっての準優勝で満足感は薄い。「来季に勢いもつく。勝って(節目の)20冠に王手をかけたい」と昌子。2016年度の王者は紛れもなく鹿島だった−。天皇杯を制し、その名声を確固たるものにする。 (内田修一) PR情報
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