シリアの停戦については、トルコとロシアの合意に対して、シリア政府と反政府派、軍も同意したとのことで、シリア全土で30日の日の出から、シリア全土で停戦が実施されることになりました。
この停戦については、第1段階が停戦の実施、第2段階が監視機構の設置、第3段階が政治的解決の交渉となっている由ですが、現実には下記のように種々の異見もあるようで、al qods al arabi net が「停戦実験が始まった」と題している通り、まだまだ今後どうなるのか予断は許されない思います。
何しろ過去にも停戦が合意され、アラブ連盟の監視員が派遣されたこと、国連の監視員が派遣されたことが2回もありましたが、いずれもそのうちに停戦は破られていて、当時に比べたら政府側でも、反政府側でも、外国の関与が大きくなっていたㇼ、特に反政府軍が多数のグループに分かれていることなど、情勢はさらに複雑になっていますので・・・・
今回はロシアとトルコの働きかけによる停戦実現ですが、プーチンは自らアサドに電話をして、シリア政府の合意を取り付けたり、エルドアンとも電話で打ち合わせをする等、ロシア首脳自らの関与が大きく貢献しているように思われます。
トルコの方でも外相が、各種反政府軍と協議をする等、とにかくロシアトルコのハイレベルでの協力と双方のシリア勢力に対する働きかけ(圧力?)が大きかったように思われます。
取り敢えず
なお、al qods al arabi 等の記事からすれば
・停戦はシリア全土に適用されるとなっているが、テロ組織に対しては適用されないとされているところ、これまでシリア政府が主張してきたゴータも除外地域とするとお主張がどうなったのか不明
・トルコとロシアはテロ組織とは国連安保理がそう認定したISと旧ヌスラ戦線のシャム・ファタハ戦線tが含まれるが、反政府軍では後者は含まれないとしていて、またトルコの反対するYPGも含まれるとしている
・今後の交渉になるとさらに意見は分かれ、トルコ外相は、全ての外国人はシリアから退去すべきで、その中にはヒズボッラーも含まれるとしているが、シリア外相はヒズボッラーはシリア政府の要請によるものであるとしている
・同外相はまた、シリア政府はロシアの保証は信用するが、トルコの保証は信用していないと語った
・ロシア国防相は、交渉に参加する反政府軍は、シャム軍団、自由シャム軍、イスラム軍、シャムの鷹、ムジャーヒディン軍、イドリブ軍、シャーミヤ軍であると語ったが、自由シャム軍は未だ留保があるとしている
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2016/12/29/هدنة-شاملة-بسوريا-تبدأ-منتصف-الليلة
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2016/12/29/تركيا-تتمسك-بتفاؤلها-وقف-اطلاق-نار-بسوريا-خلال-أيام.html
http://www.alquds.co.uk/?p=652161
この停戦については、第1段階が停戦の実施、第2段階が監視機構の設置、第3段階が政治的解決の交渉となっている由ですが、現実には下記のように種々の異見もあるようで、al qods al arabi net が「停戦実験が始まった」と題している通り、まだまだ今後どうなるのか予断は許されない思います。
何しろ過去にも停戦が合意され、アラブ連盟の監視員が派遣されたこと、国連の監視員が派遣されたことが2回もありましたが、いずれもそのうちに停戦は破られていて、当時に比べたら政府側でも、反政府側でも、外国の関与が大きくなっていたㇼ、特に反政府軍が多数のグループに分かれていることなど、情勢はさらに複雑になっていますので・・・・
今回はロシアとトルコの働きかけによる停戦実現ですが、プーチンは自らアサドに電話をして、シリア政府の合意を取り付けたり、エルドアンとも電話で打ち合わせをする等、ロシア首脳自らの関与が大きく貢献しているように思われます。
トルコの方でも外相が、各種反政府軍と協議をする等、とにかくロシアトルコのハイレベルでの協力と双方のシリア勢力に対する働きかけ(圧力?)が大きかったように思われます。
取り敢えず
なお、al qods al arabi 等の記事からすれば
・停戦はシリア全土に適用されるとなっているが、テロ組織に対しては適用されないとされているところ、これまでシリア政府が主張してきたゴータも除外地域とするとお主張がどうなったのか不明
・トルコとロシアはテロ組織とは国連安保理がそう認定したISと旧ヌスラ戦線のシャム・ファタハ戦線tが含まれるが、反政府軍では後者は含まれないとしていて、またトルコの反対するYPGも含まれるとしている
・今後の交渉になるとさらに意見は分かれ、トルコ外相は、全ての外国人はシリアから退去すべきで、その中にはヒズボッラーも含まれるとしているが、シリア外相はヒズボッラーはシリア政府の要請によるものであるとしている
・同外相はまた、シリア政府はロシアの保証は信用するが、トルコの保証は信用していないと語った
・ロシア国防相は、交渉に参加する反政府軍は、シャム軍団、自由シャム軍、イスラム軍、シャムの鷹、ムジャーヒディン軍、イドリブ軍、シャーミヤ軍であると語ったが、自由シャム軍は未だ留保があるとしている
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2016/12/29/هدنة-شاملة-بسوريا-تبدأ-منتصف-الليلة
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2016/12/29/تركيا-تتمسك-بتفاؤلها-وقف-اطلاق-نار-بسوريا-خلال-أيام.html
http://www.alquds.co.uk/?p=652161