トップ > 中日スポーツ > スポーツ > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【スポーツ】

[バスケットボール]桜花学園が男女通じて最多21回目のVで3冠達成

2016年12月29日 紙面から

桜花学園−岐阜女 優勝を喜び合う桜花学園の選手ら=東京体育館で(岩本旭人撮影)

写真

◇全国高校選抜優勝大会<第6日>

 バスケットボールの全国高校選抜優勝大会第6日は28日、東京体育館で行われ、女子決勝は桜花学園(愛知)が2連覇を狙った岐阜女に67−65で競り勝って2年ぶり21度目の優勝を果たし、全国高校総体、国体と合わせての3冠を達成した。優勝回数は男子の能代工(秋田)を抜き、男女を通じて単独最多となった。3位決定戦は昭和学院(千葉)が大阪薫英女学院に67−59で勝ち、前回に続いて3位となった。男子は準決勝が行われ、全国高校総体を制した福岡第一は再延長の末に帝京長岡(新潟)を89−78で退けた。同2位の東山(京都)も北陸学院(石川)に89−70で勝ち、29日の決勝に進んだ。

 ボールを天井に向けて高々と放った瞬間、試合終了のブザーが鳴り響いた。最後にボールキープした桜花学園フォワードの馬瓜(まうり)ステファニー(3年)は、「本当に必死だった。ボールをもらったのは残り4秒。3点シュートを許せば逆転負けだから」。2点の僅差を守り、大会史上最多の21度目となる栄冠を奪還。コート両端から放たれた黄金色のテープシャワーの中、全員が雄たけびを上げた。

 岐阜女には昨年の決勝で終盤に逆転負け。男子の能代工以来となる高校総体、国体に続く3年連続3冠を阻まれ、チームはその日から練習を始めた。それぞれで課題を見つけ、すきのないプレーを追い求め、全体では各クオーター(Q)終盤の守備を徹底した。ことしは高校総体、国体の決勝で勝利できたが、相手はやはり手ごわかった。

 序盤からゴール下のエース馬瓜らが積極的に攻め、前半は最大12点をリードした場面もあった。だが第2Qは疲労のためか、全員の足が止まり逆に攻め込まれた。後半も悪い流れを引きずり、開始4分で逆転を許した。ここで馬瓜中心の攻撃を立て直し、40−42から11点連取で再逆転。第4Qも再び追い上げを食らい、終了まで残り1分で2点差に迫られた。最後は互いに魂のこもった守り合い。各選手が懸命にボールを追い、全員が体を張って相手のシュートを止めた。

 井上真一監督(70)は「負けなかったことはうれしいけど、内容は正直悪い。きょうはラッキーだった」と手厳しいが、選手たちは昨年以上の成長を示していた。特に昨年の決勝で6得点と抑えられた馬瓜はこの日、ファウルトラブルを恐れずに果敢にリングに向かい、両チームトップの25得点。「去年は心のどこかですきがあり、詰めの甘さもあった。でもあの負けが起爆剤となって、どのゲームも最後までしっかり勝ち切れた」とあふれる涙をぬぐった。

 ため息をつきながら東京体育館をあとにしてから1年。再び戻ってきた決勝舞台で満開の桜を咲かせ、一足早く歓喜の春を呼び込んだ。 (平野梓)

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ