内戦が続くシリアで30日午前0時(日本時間同日午前7時)、アサド政権と主要反体制派の停戦が発効し、戦闘はおおむね収まった。停戦は今年3回目で、米ロが主導した過去2回は短期間で崩壊。今回はロシアとトルコが実現させた。ロシアはアサド政権、トルコは反体制派に強い影響力があり、住民からは内戦終結への期待も聞かれる。
「午前0時を過ぎたら砲撃音が止まった。今回はロシアとトルコが停戦の『保証人』だから、この状態がずっと続くと(住民は)みんな楽観的だ」
北西部イドリブ県の英語教師フサム・フセインさん(38)は、朝日新聞のインターネット電話取材にそう語った。同県はアサド政権が今月中旬に制圧した北部アレッポに近い。同県でも政権側の爆撃や砲撃が続き、フセインさんも親族や友人を失ったという。「家族も私も、空爆と砲撃の恐怖にもう耐えられない。こんな状態が続けば、おかしくなる。今回の停戦が戦争終結につながるよう心から祈っている」
中部ホムス郊外で、政権側が包…
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朝日新聞国際報道部