仏で女子学生不明 重要参考人の男はチリに帰国

仏で女子学生不明 重要参考人の男はチリに帰国
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フランス東部で日本人の女子大学生が行方がわからなくなる直前に一緒にいたチリ人の男が、ヨーロッパを離れ、すでにチリに帰国していることがわかりました。現地の警察は重要参考人として男の行方を調べています。
フランス東部のブザンソンに留学している筑波大学3年生の黒崎愛海さん(21)は今月4日、20代のチリ人の男とレストランで食事をしたあと行方がわからなくなり、警察は事件に巻き込まれた可能性があると見て捜査しています。

警察はこの男が何らかの事情を知っていると見て、重要参考人としてインターポール=国際刑事警察機構に身元を照会していますが、男は1人で各地を転々としたあと空路でヨーロッパを離れたと見られ、行き先が焦点となっていました。

これについて、南米チリの警察関係者は29日、NHKの取材に対し、インターポールなどからの連絡を受けて調べた結果、男がすでにチリに帰国していることを確認したと明らかにしました。警察は男の行方を調べています。

警察は詳細を明らかにしていませんが、男が関わりを持っていた首都サンティアゴにある国立チリ大学など立ち寄った可能性のある場所を中心に調べを進めているものと見られます。

仏地元紙“当局がチリに捜査員を派遣検討”

フランスの地元紙「パリジャン」は30日、捜査当局の情報として、フランス東部ブザンソンで行方がわからなくなっている筑波大学3年生の黒崎愛海さんと一緒にいたチリ人の男から事情を聴くため、当局がチリに捜査員を派遣することを検討していると伝えました。

フランスの捜査当局は、引き続きブザンソン市内の監視カメラの映像などを手がかりに、黒崎さんが行方不明になった今月4日前後のチリ人の男の足取りを調べているものと見られます。