■ シャンプー類は資生堂
さて、いよいよ浴場です。浴場の構成は小型の浴槽が3つ、中型が2つ、そしてジェットバスと露天風呂が1つずつという内容で、このうち小型の浴槽2つは平日ということもあって湯が張られていませんでした。
温度は浴槽によって異なっていたものの、39度台から40度台で調整されており、最も高い浴槽でも40.7度で、筆者個人としてはもう少し熱い湯の方が好みなだけにややぬるく感じられました。ただし全体の広さは日本のスーパー銭湯と遜色がなく、足が伸ばせて十分リラックスできました。
露天風呂も、日本のスーパー銭湯と同様に、ガラスの窓と戸で屋内の浴場と仕切られています。初老の男性がどうやって向こう側へ行くのか分からなかったのか、しきりにガラス窓を触り続けていたので、ドアの場所を教えてあげました。
この日は生憎の雨で、しかも客の少ない午前中とあって露天風呂に出る客は少なかったのですが、大きな浴槽の露天風呂の脇にはなぜか五右衛門風呂のような一人用の浴槽が設置されており、その浴槽には長々と入浴している客もいました。筆者も入ってみましたが、なんとなく狭いような感じがしてそれほどいいとは思えず、すぐに出ることにしました。
髪や体を洗うコーナーも基本的には日本のスーパー銭湯と同じで、小さく仕切られたコーナーごとに風呂桶、椅子、シャワーなどが揃っています。シャンプー類は中国でも販売されている資生堂の製品が使われていました。
■ 食堂には課題あり
入浴を終えて無料で貸し出される浴衣に着替えた後、昼時ということもあって2階の食堂へと向かいました。食堂には比較的広いスペースが取られていましたが、平日にもかかわらず席はほぼ埋まっており、休日などは混雑でごった返すのではないかという懸念がよぎります。
店舗のメニューは定食、焼き鳥、日式ラーメン、鉄板焼きなどオール和食系で占められていました。
今回、筆者はカツカレー定食を食べることにしました。注文から待つこと十数分、渡されたお盆には注文したカツカレーではなく、から揚げカレーが載せられていました。もうどっちでもいいやと思って、これについては何も言わなかったのですが、お盆にスプーンが載せられてないことはさすがに店員に伝えました。すると、「この店にはない」と予想通りというかあっさり断られ、しょうがないので箸を使ってカレーを食べました。
浴場などにはこれといった問題点は見つからないものの、食堂に関してはまだまだ改善の余地が多い気がします。
■ 所狭しと置かれるくまモン
館内には、「寺子屋(子供の遊戯コーナー)」「貸本屋(漫画コーナー)」「休息室(視聴覚コーナー)」「視聴覚コーナー」など様々なコーナーがあります。それらの施設をひとしきり眺めたあと、帰り際に入り口手前でひときわ異彩を放つくまモン一色の売店へ寄ったところ、従業員に話を聞くことができました。
まず売れ行きに関しては「挺好(非常にいい)」と即答されました。くまモングッズはネット上でもよく販売されているけれども偽物が多く、ここはちゃんと本物を扱っている実店舗だから来場客も信頼して買ってくれていると話してくれました。
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