12月28日 09時37分
運動会などで披露される組み体操について、内容の見直しを進めた結果、三重県では、今年度、骨折した児童や生徒は、昨年度の3分の1に減ったことが分かりました。
愛知県でも骨折などの大けがをした児童は、3分の2に減ったということです。
組み体操を巡っては、毎年8000件を超える事故が起きていたことから、国は安全を確保できない場合は行わないよう学校現場に求めています。
三重県では子どもたちが積み上がるピラミッドは5段、タワーは3段までを目安にするよう求めた上で、組み体操の専門家を招いて教員を対象に研修会を開くなど安全対策に取り組んできました。
その結果、12月1日までに報告された、今年度、組み体操で骨折した児童や生徒は17人で、昨年度の3分の1に減ったことが分かりました。
一方、名古屋市を除いた愛知県では、今年度、小学校の68.2%で組み体操が行われましたが、骨折や脱臼などの大けがをした児童は50人で、昨年度の3分の2に減ったということです。
大けがをした技はタワーが7人、ピラミッドが2人、それ以外が41人となっています。
愛知県教育委員会は「タワーやピラミッド以外の技でも重大な事故が起きているので引き続き注意を呼びかけていきたい」と話しています。
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