🔻コチラの記事の続きになります。
最愛の元旦那との
「壮絶な殴り合い」をして以来

お母様は「変わりました」

まず「変化」が現れたのは「仕事」でした。
健康食品の営業マンをしていたお母様は
壮絶な殴り合いの事件以来、
急激に「契約がとれるように」なったのです。
事件の後、お母様はいつものようにお客様の家に上がり

自社商品である「健康食品」を薦めます。
「これは素晴らしい商品です!」と

しかし!大抵のお客様は
「本当に効果あるの?」
「他の健康食品使ってるから」
「いらないよ!」
と言う「お断り文句」を言ってきます。
すんなり「買ってもらえる」何てことはまず無いのです。
これまでのお母様であれば、
この「お断り文句」を言われると「動揺」してしまい、
それを察したお客様に追い返されてしまう事が多かったそうなのです。

しかし「お母様は変わりました」
あの「壮絶な殴り合い」の事件以来
「何を言われても動じなくなった」というのです。

どんなお断り文句を言われても
お母様は笑顔で商品を勧め続けます。
動揺を見せないお母様の営業は
「説得力」を生み出します。

お母様は次々に「健康食品」を売りさばいていきました。
そして営業成績がグッと伸びたお母様は
凄まじい勢いで出世しました。

お母様は何とわずか数年で
「エリアマネージャー」の地位にまで上り詰め
当時の月収は「50万円」ほどあったそうです。
「50万円」は莫大な金額です。
しかし、これだけのお金を手にしても
彼ら家族の生活が楽になる事はありませんでした・・・。
青春を取り戻す

大金を手にしたお母様は
(自分の青春を取り戻したい・・・)
そう思うようになったそうです。
お母様は当時を振り返って
「あの頃は、毎晩寝る男を変えていたよ!」
と自慢していた事があります。

詳しくは聞いていませんが、
「ホストクラブ」や「若い男の子」に
毎月沢山のお金を貢いでいたそうです。

男遊びをする事が、青春を取り戻す事になるのでしょうか?
その理屈は、私にはサッパリわかりませんが・・・・・。
考えてみると、幼少期からイジメを受け
悲惨な学生生活を送ったお母様に
「青春」と呼べるモノはありませんでした。

せめてもの「素晴らしい思い出だった」の
彼氏との思い出も、別れた今となっては
「悲惨な思い出の一部」になっていたのでしょう・・・。

こうして
「青春」を取り戻した?お母様は
自分が何をすれば
「幸せになれるのか?」
「過去のトラウマを消せるのか?」
「どうすれば、自分は生まれ変われるのか?」
という事を一生懸命、考え始めたそうなのです。
警察官をクビになり、人生をやり直す為に生きていた私は、
このお母様の姿勢だけは共感する事が出来ました。

しかし、元婚約者から聞いた当時の話によると
「お母さんは、毎晩酔っ払って深夜に帰ってくるようになった」

そして少しでも不満を言うと、
「鼻血が出るまで殴られた・・」
と言っていました。

元婚約者の兄弟は
兄が二人
姉が一人
いたのですが、私と付き合った当時「全員と音信不通」の状態でした。
(※私の元婚約者とはコッソリ連絡を取り合っていたそうですが・・・。)
その原因はこのお母様の
「夜遊び」と「暴力」で
心が離れてしまった事が原因なのかもしれません。
中学を卒業した兄弟達は、
高校へ行く事もなく、
みな家を飛び出して
どこか遠くへ行ってしまったそうなのです・・・・・。

しかし、お母様も4人の子供を抱え、
家族の為に必死に働いてきたハズです。

もちろん暴力や過度な夜遊びは、
許される事ではありませんが・・・・。
お母様の苦労や気持ちを考えると・・・・
私は・・・なんだか複雑な気持ちになってしまいます。
そして、青春を取り戻したお母様は、
考えた末に
次に自分を「イジメていた子達への復讐」を始めます。
小さな復讐

お母様は定期的に営業と称して、
会社を抜け出し
地元にあるスーパーマーケットで
元イジメっ子達を待ち続けたそうです。
凄まじい執念です・・・。
ちなみに、お母様や私達が住んでいた田舎町には
よくわからない名前の少し大きめのスーパーが1軒あるだけでした。
なので、地元に残っているイジメっ子達は、必ずココに来るハズなのです。

お母様は元イジメっ子達を見つけると
買い物を終えて、車に戻ってくるのを待ったそうです。

そしてタイミングを見計らって後ろから声をかけます・・・。
「ねえ!私の事おぼえてる?」

突然声をかけられた元イジメっ子は
殆どの場合、
「だれ?よくわからない」
という顔をする事が多いそうです。

お母様が言うには、この反応は
(あっ、この子わたしが昔イジメてた子だ!)
と気づくからだ、とお母様は言っていました。
声をかけられた時点で
(私に何か報復をしにきたに違いない!)と勘づくから
「知らないフリ」をするのだそうです・・・・。
・・・・・本当にそうでしょうか?
いや、そもそもその人は
本当に元イジメっ子「本人」だったのでしょうか?
そしてお母様は
イジメッ子の周囲にいる人に聞こえるように
大きな声で
「あんたが私にした事を覚えてる?」
と、自分がされていた
イジメの全てを「告発」したそうです。

元イジメッ子の周りには
「ご主人」
「お子さん」
「両親」
「友人」
等がいた事もあったそうなのですが・・・・・。

お母様は
「真実を言っているのだから、私は悪くない!」
と言っていました・・・・。
お母様に責めてたられた元イジメっ子達は、
何も言い返す事が出来ず(?)
逃げるように退散していったそうです。

逃げ去る元イジメっ子を、しっかりと見届けた後
お母様は車に戻り、涙を流して
「自分の勝利」を噛み締めたそうです。

お母様は、
これを複数のイジメッ子に
何度も何度も繰り返してやったそうです。

お母様はこの話を
「面白いでしょー?」と
「爆笑エピソード」+「自慢」のような口調で語っていましたが、
私には精神がおかしくなった人の話にしか聞こえませんでした・・・。

そしてお母様は言います。
「私は自分の力で人生を取り戻した!」

何人かのイジメッ子達と「対峙」した事によって
そう確信したそうなのです。
すると、
自分のカラダの中から
「不思議な力」が湧き上がってくるのを感じたそうです・・・。
(このチカラは一体・・・?)

そして、その夜眠りにつくと・・・・
何と、イジメッ子達が夢に出てきたのです!

ですが、その姿は「現代」のモノではありません。
よく見ると、彼女達はいずれも
「奴隷」の姿をしています。
大勢の兵士?に殴られ蹴られ
カラダを弄ばれている姿が見えたそうです・・・。

そこでお母様は
(そうか・・・これは彼女達の前世の姿)
(私をイジメていた理由はコレだったのか・・)
と悟ったそうなのです。
そして朝目覚めると
イジメっ子達への恨みがキレイさっぱり無くなっていたのです。

(なんという素晴らしいチカラ・・)
そしてお母様はこう思いました。
この力を使って私と同じように苦しんでいる人達を救いたい!
この時、お母様は自分の生まれてきた
「使命」を悟ったのです・・・・・。
こうして、この腐りきった世の中に
一人の「救世主」が誕生したのです。(笑)
※私もお母様がどこまで「本気」だったのかは未だにわかりません。

つづく
