12月26日 12時32分
愛知県岡崎市で栽培されている伝統野菜で、小ぶりで甘みが強い「法性寺ねぎ」の収穫が最盛期を迎えています。
法性寺ねぎは、室町時代に岡崎市南部にある法性寺の僧侶が、京都から持ち帰って広めたのが始まりとされています。
冬の寒さで葉の厚みが増して甘みが強くなるということで、法性寺周辺の15軒の農家が約1.5ヘクタールで栽培していています。
このうち、60年にわたって栽培している近藤幸男さん(80)の畑では12月上旬から収穫が始まり、この時期、最盛期を迎えています。
近藤さんは、妻の和子さん(74)とともに60センチほどの長さに育ったねぎをスコップで掘り起こしながら、1株ずつ丁寧に抜き取って収穫していました。
今年は9月の長雨で生育がやや遅れたものの、このところの安定した気候で品質は例年通りに戻ったということです。
近藤さんは、「赤みそにまぶしたり、油揚げに包んだりして食べるとおいしいです。たくさんの人に三河のねぎを味わってほしい」と話していました。
法性寺ねぎの収穫は来年3月上旬まで続き、三河地方のスーパーを中心に出荷されます。
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