作り手が本を売りたいタイミングと、買い手が本を買いたいタイミングは必ずしも合致するわけではないでしょ?
本屋さんに平積みされている時に欲しい人もいれば、制作途中に欲しい人もいる。
それなのに、発売から1~2週間、本屋さんに平積みされ、まもなく縦に置かれて、まもなく売り場から姿を消し、
「それならば、前もって…」とAmazon先生に頼りたいところだが、さすがのAmazon先生も、3ヶ月前からしか予約を受け付けていない。
発売3ヶ月前から発売後の1~2週間…本は、この期間内に売らなければ(結果を出さなければ)ならないのだ。
これって、売る側の都合でしかなくない?
買いたい人が、そのタイミングで欲しいとは限らないのだもの。
僕の絵本の場合、制作に数年かかってしまう。
制作初日に「買いたい」と思ってくれる人もいるわけだ。
そして、僕は「どのタイミングでもいいので、売りたい」と思っている。
それが、たったAmazonの都合や、たった本屋さんの都合で《届かない》なんておかしいじゃないか。
そう思って、『えんとつ町のプペル』は予約販売サイトを自分で立ち上げ、かなり前段階から販売した。
※販売サイトはコチラ↓
クラウドファンディングのリターンでも絵本を出して、事実上の予約販売をした。
絵本は1万部でヒットと言われるような小さな世界で、出版社も「初版は1万部」と言ってきたので、「僕が1万冊買って、発売日までに1万部売るので、初版は3万部にしてください」と、かけあった。
そんなこんなで、結構なハイペースで、これぐらいの絵本が自宅に届いた。
自分で立ち上げた販売サイトで予約を受け付け、連日、数百冊にサインを入れて、レターパックに詰め込んで、送った。
『えんとつ町のプペル』は本気で売ってやろうと思って、初版部数を上げる為に、個人で1万冊以上を買い取り、そして発売日までに1万冊以上の予約をとりつけ、1万冊以上を売り切った。
領収書の一部がコチラ↓
(キングコング西野のInstagramより)
1725万8724円というバカみたいな数字だ。
ちなみに、この後に、650万円ぐらいの領収書が続く。
1万冊売れる確約がとれていたわけじゃないんだけれど、まず「1万冊買い取ります」と言ってみた。
覚悟だよね。
絶対に売ってやろうと思った。
そのことをFacebookに書いたら、日刊スポーツさんがすぐに反応して、『自作自演』という記事を出された。
………………………
……………………
「作られたヒット」というミスリードだよね。
レコード会社とかが、たまにやってる『自社買い』という同じように扱い、ネット民を煽ったわけだ。
自分で販売サイトを立ち上げて、自分で売ったことを、『自作自演』と表現しちゃったわけだ。
リテラシーのない人は、見事に真に受けて、「なんだよ!自分で買って、『ヒットした』とか言ってんのかよ!西野サイテー!」とギャーギャー反応する。
そんなことをしても、
僕にしてみれば絵本が取り扱われた時点でプラスでしかないし、
何より、
事実をねじ曲げて、
誤解が生まれるようにリードをして、
ネガティブな言葉を混ぜで、
少しでもPV数を稼ごうとする日刊スポーツの浅ましさよ。
「西野はサイテーだー!燃やせ燃やせー!」という偏差値ゼロの2ちゃんねらーみたいなことをするんじゃなくて、プロの記者なんだったら、「こういう、本の売り方もある」という選択肢を面白がった方がいい。
ネガティブ記事でPV数を稼ぐのは、そして、そのやり方が癖になってしまうのは、長い目で見た時に損失でしかないから。
もっともっと俯瞰で物事を見たときに、たとえ他人が提示した(他人の手柄になる)ものであろうと、そこに新しい選択肢か生まれ、根付いた方が、巡り巡って、自分にとってプラスになるから。
だから、前に進んだ方がいいよ。
日刊スポーツさん、頑張って。
【Amazon】
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真実を軸に置かないゴシップメディアは社会悪、ゴミでしかないです。そんなメディアを見てる人はもともと馬鹿ですが、馬鹿をより糞馬鹿に作り変えるゴミメディアに恥じらいを教えてあげて欲しいです。
新たな時代には新たな思想や考えが必要だと思います。手探りながらも取り組む西野さんは模範だと思います。応援しています。
お金の使いどころがいい。同じ額を広告宣伝費に使うより、本を買い取った方がいい。センスがいいなぁ。
そんなことしても2チャンネラーぐらいしかもう食いつかないよ!
新しいこと、やり方をすることの面白さを伝えるべきだ!
記者さんの在り方も変わってくればいいなー( ≖_≖)
ネガティヴコンテンツ多くてうんざり。
とりあえず、魔法のコンパス読んで見て欲しい!きっと物事の見方がかわるとおもうから(*°∀°)=3
このチャレンジが後にきちんと評価されるように応援していま!
追伸、小林賢太郎さんも絵本出したので、西野さんとのコラボが見たいという、ファンの戯言でした。