【萬物相】米日首脳の真珠湾慰霊、韓国人としては…

米国時間の12月27日朝、安倍首相が真珠湾を訪問した。普通に考えれば安倍首相はその場で世界中に向けて謝罪するのが当然だ。ところが安倍首相はアリゾナ記念館で献花を行った後「二度と戦争を繰り返さない」と語るだけで終わった。「戦後、平和国家の道を歩んできたことに誇りを感じる」とも述べた。75年前の奇襲攻撃で命を失った日本人パイロットの慰霊碑にも訪れた。真珠湾攻撃直後、米軍がその時戦士した日本人パイロットの名誉のために立てた慰霊碑だ。安倍首相は「勇敢な者は勇敢な者が称える」と述べた。さらに現在の米日同盟を「寛容の力がもたらした和解の力」と評した。

 勝者の余裕だろうか。オバマ大統領は第2次大戦で大活躍した日系米国人部隊に言及した。ヨーロッパ戦線で9000人以上の犠牲者を出しながら、米軍の歴史上最も多くの勲章を受けた米軍第442連隊だ。オバマ大統領は「米国の歴史上、最も光り輝く部隊の1つ」と称えた。不幸な歴史への言及は避け、砂粒のように小さな歴史の共通分母を見いだし、これにオバマ大統領は最大限の賛辞を与えた。韓国人としては容認しがたい矛盾だらけの訪問に見えた。しかし米日同盟がこれまでとは違った次元に発展しているのは確かなようだ。

鮮于鉦(ソンウ・ジョン)論説委員
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