台風10号から4か月 暮らしの立て直しが課題に 岩手

台風10号から4か月 暮らしの立て直しが課題に 岩手
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ことし8月の台風10号による記録的な大雨から30日で4か月です。20人が死亡した岩手県では仮設住宅が整備され被災者の入居が進んでいますが、今後、住民の自宅をどう再建していくのかなど暮らしの立て直しが課題となっています。
8月30日に岩手県に上陸した台風10号による記録的な大雨で、岩手県内では岩泉町や久慈市で合わせて20人が死亡し、3人が行方不明になっています。

岩手県の被害調査はほぼ終わり、被害額は土木施設が803億円、農林水産関係が336億円など合わせて1450億円余りに上って、県内の大雨災害としては記録が残る昭和15年以降で最悪となりました。
このほか被害を受けた住宅は県全体で4342棟に上りましたが、仮設住宅への入居が進んだことに伴い、今月26日までにすべての避難所が閉鎖されました。

その一方で、被災者のなかには仮設住宅の入居期間である2年が過ぎたあとの生活の見通しが立っていない人も少なくありません。
また、仮設住宅に入ると自宅を修理するための公的支援が受けられないことなどから、いまも225世帯が被災した住宅で暮らしているということで、住民の自宅をどう再建していくのかなど暮らしの立て直しが今後の課題となります。