トルコとロシアのシリア全土での停戦合意案については何度か報告していますが、どうやらこの話はガサネタではなさそうで、al arabiya net は、合意文書を入手した(どこからかは不明だが、おそらくはトルコ筋か?)として、その要旨を掲載するとともに、若干の解説を載せて、停戦はまだすべての合意が取れていないので、実施の段階に入っていないと報じています。
もちろん信ぴょう性の保障償はありませんが、非常に興味ある記事なので、要点のみ次の通り
1、ロシアとトルコの合意文書
・IS支配下の軍事地域を除くすべての地域での停戦
・トルコが反政府軍の停戦順守を保障し、ロシアが政府軍とその同盟者の停戦順守を保障する
・トルコとロシアが、紛争当事者が新たな領域を占拠しないことを保障する
・国連の基準による新たな停戦監視機構の設立
・停戦が実施された月の中で政治的解決のための交渉の開始
・すべての地域への人道援助物資の供給とそのトルコとロシアによる保障
2、若干の関連情報
・この合意についてロシア大統領府が情報がないとしてコメントしていないことが、曖昧さを強調している
反政府軍の代表は、停戦移管する交渉は継続中としている
・最大の障害(それが何かは不明)は乗り越えられたが、未だ障害はいくつか残っていて、その一つは反政府軍が停戦対象をすべての地域とすることを要求し、ダマス近郊のゴータ等を例外を設けることに反対していること(ラッカの取り扱いは不明)
・反政府軍は交渉への反政府連合の交渉団(元首相等)の参加を要求
・イランとシリア政府は、合意の中で反政府軍にいかなる正統性を与えることにも反対し、地方評議会等に「選挙で選出された」等の表現をつけることに反対し、また人道援助の供給は別として、地域間の物資等の交換等は認めないとし、また反政府勢力については「武装勢力」と規定し「反対勢力」等の表現に反対している
・またイランと政府は、aharar al sham とイスラム戦線をテロ組織と認定することを要求している
3、その他
上記のトルコとロシアの努力と直接の関係はないが、クルド勢力によると、シリアのクルド勢力の間で、北部シリアにクルドの連邦自治地域を作る合意が進んでいる由。
この合意は社会協約(いわば憲法にあたる由)と呼ばれ、詳細なもので、クルド勢力の代表が北部シリアのramilan で数日以内に会合し、署名することになっている由
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2016/12/29/اتفاق-تركي-روسي-غامض-حول-سوريا-والعربية-تنشر-بنوده.html
取りあえずの要点は以上だが、記事の中にさりげなく含まれている、クルドの連邦制自治州設立の動きは、もし事実であれば、トルコにとっては看過できない重要な出来事のはずで、トルコがどう動くのか注目される・
いずれにしても、合意内容とやらをざっと見た所でも、停戦に関してトルコとロシアが保証するとされており、実現する場合には、単なる紙の上の合意ではなく、実力をもって、それぞれ支持する勢力にr停戦を順守させることが明記されている。
これを見ると、プーチンがオバマ政権との協議は無意味であったと、突き放した理由もわかるような気がする。
要するにオバマ政権は、実力を伴わなければならないような合意には賛成できなかったのではないか?
もちろん信ぴょう性の保障償はありませんが、非常に興味ある記事なので、要点のみ次の通り
1、ロシアとトルコの合意文書
・IS支配下の軍事地域を除くすべての地域での停戦
・トルコが反政府軍の停戦順守を保障し、ロシアが政府軍とその同盟者の停戦順守を保障する
・トルコとロシアが、紛争当事者が新たな領域を占拠しないことを保障する
・国連の基準による新たな停戦監視機構の設立
・停戦が実施された月の中で政治的解決のための交渉の開始
・すべての地域への人道援助物資の供給とそのトルコとロシアによる保障
2、若干の関連情報
・この合意についてロシア大統領府が情報がないとしてコメントしていないことが、曖昧さを強調している
反政府軍の代表は、停戦移管する交渉は継続中としている
・最大の障害(それが何かは不明)は乗り越えられたが、未だ障害はいくつか残っていて、その一つは反政府軍が停戦対象をすべての地域とすることを要求し、ダマス近郊のゴータ等を例外を設けることに反対していること(ラッカの取り扱いは不明)
・反政府軍は交渉への反政府連合の交渉団(元首相等)の参加を要求
・イランとシリア政府は、合意の中で反政府軍にいかなる正統性を与えることにも反対し、地方評議会等に「選挙で選出された」等の表現をつけることに反対し、また人道援助の供給は別として、地域間の物資等の交換等は認めないとし、また反政府勢力については「武装勢力」と規定し「反対勢力」等の表現に反対している
・またイランと政府は、aharar al sham とイスラム戦線をテロ組織と認定することを要求している
3、その他
上記のトルコとロシアの努力と直接の関係はないが、クルド勢力によると、シリアのクルド勢力の間で、北部シリアにクルドの連邦自治地域を作る合意が進んでいる由。
この合意は社会協約(いわば憲法にあたる由)と呼ばれ、詳細なもので、クルド勢力の代表が北部シリアのramilan で数日以内に会合し、署名することになっている由
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2016/12/29/اتفاق-تركي-روسي-غامض-حول-سوريا-والعربية-تنشر-بنوده.html
取りあえずの要点は以上だが、記事の中にさりげなく含まれている、クルドの連邦制自治州設立の動きは、もし事実であれば、トルコにとっては看過できない重要な出来事のはずで、トルコがどう動くのか注目される・
いずれにしても、合意内容とやらをざっと見た所でも、停戦に関してトルコとロシアが保証するとされており、実現する場合には、単なる紙の上の合意ではなく、実力をもって、それぞれ支持する勢力にr停戦を順守させることが明記されている。
これを見ると、プーチンがオバマ政権との協議は無意味であったと、突き放した理由もわかるような気がする。
要するにオバマ政権は、実力を伴わなければならないような合意には賛成できなかったのではないか?